お金を貯めるにはどんな方法が良い?

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お金の知識
お金を貯めるにはどんな方法が良い?
みなさんは貯蓄をしていますか? 貯蓄とは、貯金のみならず株式や投資信託といった有価証券、また積立型生命保険や満期時に満期返戻金が支払われる積立型の損害保険なども含まれます。

みんなどのくらい貯蓄しているの?

次に世代別の貯蓄額を見ていきましょう。
厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」では、貯蓄の平均額は1世帯当たり1,077万円となっており、年代ごとに貯蓄額が異なることがわかります。


出典:「2019年国民生活基礎調査」(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html)より弊社で加工して作成


また、総務省の「家計調査 貯蓄・負債編 2020年」では、
二人以上の勤労世帯(平均有業人員数1.79人、世帯主の平均年齢49.7歳)の「平均貯蓄額」は1378万円となっています。
その内訳を見てみると、「預貯金」が過半数を占め、「保険」が3割ほど。「有価証券」は1割ほどと推測されます。
勤労世帯の「貯蓄額」の内訳
平均貯蓄額…1378万円
  • 「普通の預貯金」472万円
  • 「定期の預貯金」393万円
  • 「生命保険」305万円
  • 「有価証券」159万円
  • 「金融機関外の資産」48万円
預貯金のみならず、生命保険や、有価証券などの金融商品で多くの人貯蓄をしていることがわかりますね。 次にこの内訳の項目「生命保険」「有価証券」について、触れていきます。

生命保険

生命保険の種類は大きく2種類に分けられます。
  • 少ない保険料で保障が得られる掛け捨て型
  • 満期時や解約時に保険料の一部が戻ってくる貯蓄型
貯蓄型は、掛け捨て型に比べて保険料が割高になる一方、将来に向けて貯蓄ができるというメリットがあります。

貯蓄型保険の種類

終身保険 被保険者が死亡したときに死亡保険金を受け取れる保険で、満期が存在せず、保障が一生涯続く
養老保険 満期が存在する貯蓄型の保険で、被保険者が死亡した際には死亡保険金が受け取れ、生存したまま一定期間の契約を続けて満期を迎えると満期保険金を受け取ることができる
民間の介護保険 所定の介護状態になった場合に保険金として介護一時金を受け取ることができる保険。公的介護保険を補う目的で加入します。
学資保険 将来の子どもの教育費に備えるための保険。契約時に支払開始年齢を設定し、18歳や20歳のタイミングで保険金を受け取ることができます。

出典:「家計調査 貯蓄・負債編 2020年」(総務省)
(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/2020_gai2.pdf)より引用

有価証券

有価証券は「貨幣証券」、「物財証券」、「資本証券」の大きく3種類に分けられます。
それぞれの違いは以下の通りです。
貨幣証券 貨幣証券とは、手形・小切手・運送証券など、その証券と引き換えに金銭を受け取れる証券
物財証券 物財証券は「一定のサービスを受け取る権利を示す証券」
物財証券には商品券・船荷証券・倉庫証券などがあります。
資本証券 資本証券は「資本提供者の権利を示す証券」
例えば株券・債券・投資信託の受益証券があります。

このように証券には種類がありますが、「有価証券」と言ったときに指すのは3つめの「資本証券」を意味することが多いです。

資本証券の種類

株券 債券 投資信託
発行主体 企業 企業・地方自治体・国など 投資信託委託会社
元本補償 なし なし なし
発行目的 資金調達 資金調達 資金調達
得られる権利 ・株券の買取請求権
・株主総会における議決権
・分配金請求権
・償還金請求権
・債券の買取請求権
・分配金請求権
・償還金請求権
・受益証券の買取請求権

まとめ

今回は貯蓄について、ご紹介しました。
生命保険や有価証券などの特徴をしっかり理解して、それぞれの目的にむけて貯蓄をしていきましょう。

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