任意保険の必要性について
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任意保険の必要性
自動車やバイクを購入する際に強制的に加入をする公的な保険である自賠責保険があるため、任意保険加入の必要性を感じられない方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、自賠責保険だけでは万が一の場合、補償が不足してしまうケースが多く、任意保険への加入が重要視されています。
それぞれの補償範囲を知り、不足分は任意保険で適切に備える必要があります。
まず初めに、自賠責保険と任意保険の補償範囲の違いから見ていきましょう。
自賠責保険 | 任意保険 | |
---|---|---|
概要 | 自身が加害者となった時の被害者への基本的な賠償 | 自身が加害者となった時のより手厚い被害者への賠償 |
自身に対する損害の補償 | ✕ | 〇 |
対物賠償 | ✕ | 〇 |
対人賠償(同乗者含む)(※1) | 〇(上限あり) | 〇(無制限) |
運転者 | ✕ | 〇 |
自身の車両 | ✕ | 〇 |
(※1)上限を設定することもできます。また、配偶者や一定の親族は補償対象になりませんので、人身傷害等でカバーする必要があります。
自賠責保険には、自分と相手を含めた車や物に対する補償はありません。
また、対人賠償にも上限があるため、相手への対人賠償額が不足することが考えられます。
対人賠償の補償額は任意保険で「無制限」にしておくと安心
自賠責保険の対人賠償の、その補償対象は広く設定されているものの、保険金には上限があります。
支払限度額 | |
---|---|
死亡による損害 | 3,000万円 |
傷害による損害 | 120万円 |
後遺障害による損害 | 後遺障害75万円~3,000万円 常時介護を要する場合4,000万円 |
交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキング
裁判例に見られる交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキングトップ3をまとめました。
最高額は、平成23年11月1日に判決(横浜地裁)が出た人身総損害額5億843万円の事案で、平成22年に発表された最高額と比べ、一気に1億4,087万円上昇しました。
高額例の特徴としては、事故当時の被害者の年収の高さ、年齢の若さと後遺障害状態(脳に外傷性の損傷を受け、介護の必要となる期間が長い)等が挙げられます。
- 1位 5億843万円 死亡 判決:平成23年11月1日 横浜地裁/被害者:41歳男性、眼科開業医
- 2位 3億7,829万円 後遺症 判決:平成23年2月18日 名古屋地裁/被害者:21歳男性、大学3年生
- 3位 3億6,756万円 後遺症 判決:平成17年5月17日 名古屋地裁/被害者:33歳男性、会社員
以上のことからも、対人賠償は任意保険で「無制限」としておくと安心です。
相手の車や物の賠償を「対物賠償保険」で備える
事故を起こしてしまったときは、相手の車や物を損傷させたことについての賠償責任も負います。
相手の車や物に対する補償も行える「対物賠償保険」を自動車保険でカバーしましょう。
「傷害保険」や「車両保険」で自身に備える
交通事故の加害者になってしまった時は、相手への賠償と同時に、自身の生活を復旧することも大切です。
自身のケガや車は、自動車保険の「傷害保険」(搭乗者保険、人身傷害保険など)や「車両保険」でカバーすることができます。
自賠責保険は、あくまで自身が加害者となった時の基本的な被害者補償です。
しかし現実には、対人賠償のほかにも、相手の車や所持品の賠償金や自身の車の修理代金が必要になります。
バランスの良い補償を行うには、自賠責保険の不足部分を、任意の自動車保険でしっかりカバーしましょう。
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