集中治療室(ICU)管理を受けたときに保障される医療保険

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集中治療室(ICU)管理を受けたときに保障される医療保険

集中治療室(ICU)という言葉は聞いたことがあるという方も多くいらっしゃるかもしれませんが、
身近に利用したことがない方は、どのような施設なのか、どんな場合に管理されることになるのかイメージがわかないかもしれません。
そこで今回は、集中治療室(ICU)についての詳細と、管理された際に保障される医療保険の保障内容について詳しく見ていきましょう。

集中治療室(ICU)とは?

「集中治療室」とは、病院内にある施設の一種で、呼吸や循環その他の状態が非常に悪い状態となり、
生命の危機にある患者さんを24時間体制の管理下で、より効果的な治療を行う部門のことを指します。
もともと診療を行っていた科や病名に関わらず、全身状態が悪く一般病棟での治療では効果的な治療が行えないと判断された患者さんは誰でも管理される可能性があります。

集中治療室(ICU)で管理されるケース

主に以下の場合に集中治療室(ICU)で管理されるようです。
  • 一般病棟で治療を受けている間に病態が悪くなった
  • 救急外来を受診し、状態が悪いためICUに管理された
  • 大きな手術(心臓の手術など)の後で24時間体制の管理が必要な場合
…などが挙げられます。

集中治療室(ICU)の主な種類と対象患者

集中治療室(ICU)には更に種類があります。
これは特定の診療科の病気の人を収容し、専門的な治療を行うためで、比較的規模の大きい病院に設置されている場合があります。
具体的には、以下のようなものがあります。
  • 集中治療室(ICU)
  • 内科系・外科系を問わず重篤な急性機能不全の患者。手術後の容態観察が必要な患者。
  • 救命救急ICU
  • 救命救急センターに設けられ、急病や外傷など救急医療で搬送された危篤状態の患者。
  • 母体・胎児集中治療室(MFICU)
  • 妊娠中の妊娠中毒症、多胎妊娠、胎盤位置異常、切迫流産、合併症の妊婦及びその胎児

集中治療室(ICU)ではどんな治療をするの?

集中治療室(ICU)における治療の大きな目的

集中治療室(ICU)で管理されるのは、基本的に呼吸や血圧などの生命維持の基本となる機能が自力では維持できない患者さんです。
そのため、集中治療室(ICU)における治療の大きな目的は、呼吸や循環など生命を維持する機能の回復と安定です。
一般的な集中治療室(ICU)では、もともとの病気の種類に関わらず呼吸や循環など全身の状態が悪く、一般病棟での治療では生命に危険があると判断された患者さんは全て収容され治療を行う可能性があります。

集中治療室(ICU)での治療

集中治療室(ICU)では、呼吸の管理、血圧や血液循環の管理を行いながら、もともとの病気の治療も一緒に行う必要があります。
呼吸に対しては酸素の吸入や人工呼吸器の使用、血圧の維持については昇圧剤(血圧を上昇させる薬)や心臓の働きを助ける薬の点滴、弱った心臓の働きを助ける機械(補助循環装置:ほじょじゅんかんそうち)の使用などを行います。
また感染症がある場合は、抗生剤やステロイドの使用、腎臓の機能が悪い場合は人工透析を行う場合もあります。

上記のような治療を行うために点滴の管を複数入れるほか、血圧や呼吸、脈拍、心臓の状態を観察するためのセンサーなどが身体のあちこちに装着され、24時間体制で全身の状態を観察しながら集中的な治療が行われます。

集中治療室(ICU)の入院費用の目安

集中治療室に入院した場合、「特定集中治療室管理料」という入院料がかかります。
保険適用後の負担金(3割負担の方)
1日から7日目 1日あたり約4万円程度
8日から14日目 1日あたり約3万6千円程度

この入院料の他、どのような手術や検査、治療を行うかによって総合的な金額が確定しますが、1日あたり10万円程度かかる方も珍しくはありません。

しかし集中治療室に入院中の費用については「高額療養費制度」の対象となるため、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分は払い戻されます。
詳しくは、ご加入の健康保険にお問い合わせください。

集中治療室(ICU)管理を受けたときに保障される医療保険

医療保険は、各保険会社ごとに細かな保障内容が異なります。
集中治療室(ICU)管理を受けたときに保障される医療保険は、一部の保険会社から販売されています。 主な保障内容は以下の通りです。
集中治療室(ICU)管理を受けたら、入院日額の50倍の一時金をお支払い
例えば…
入院日額10,000円の医療保険に加入していた場合は50万円の一時金を受け取ることが出来ます。

まとめ

今回は集中治療室(ICU)についての詳細と、保障される医療保険について見てきました。
命に関わるような重い急性疾患や事故などで集中治療室(ICU)管理されば場合でも、医療保険で備えておくことで経済的に安心できますね。
これから新たに医療保険を検討される方、今ご加入の保険の見直しを検討される方は複数の保険商品から比較し検討することをおすすめします。

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