教育資金が足りない時どうする?

Prepare

教育資金が足りない時どうする?

教育費を“借りる”

教育資金の準備に不足がある際に「教育ローン」や「奨学金」を利用して教育費を借りるという方法もあります。
この制度を利用して大学に通われた方もいらっしゃるかもしれません。
進学の際に心強い味方になりますが、借金となりますのでそれぞれの制度をよく理解したうえで、最小限に借りることがポイントになってきます。
制度の詳細について、詳しく見ていきましょう。

教育ローンとは

教育資金を目的にお金を借りるもので、国が行う教育ローン(日本政策金融公庫の教育一般貸付)と、都市銀行や地方銀行等の民間金融機関が行う教育ローンに大別されます。
教育ローンの特徴は、教育を受ける学生の親(保護者)が借りて、親(保護者)が返済することです。
また、借りた直後から返済がスタートします。

国(日本政策金融公庫)の教育ローン

国の教育ローンの特徴は、さまざまな条件に応じて優遇措置が充実していること。
金利は年1.68%(固定金利・保証料別/2020年11月2日現在)ですが、一人親家庭、世帯収入200万円以内など一定の条件を満たす場合はさらに年0.4%金利が低くなります。
また、借入限度額は350万円ですが、自宅外通学、修業年限が5年以上の大学、大学院、3カ月以上の海外留学などの資金とする場合は450万円まで借りられます。
返済期間は15年以内ですが、一人親家庭、世帯収入など一定の条件を満たす場合は18年以内となります。

民間金融機関の教育ローン

民間金融機関の教育ローンの場合、それぞれの金融機関によって金利、借入限度額、返済期間が異なります。
そのため一概にはいえませんが、国の教育ローンと比較した場合、総じて金利は高めで、借入限度額は大きい傾向にあります。
また、金融機関によっては、住宅ローン等の他のサービスを利用していれば、金利が引下げされるケースもあります。

奨学金とは

奨学金とは、子どもたちが経済的な理由によって進学や勉強をあきらめてしまわないように学費を支援する制度です。
奨学金を提供している団体は複数あり、その種類もさまざまです。
大別すると、卒業後に全額返済する「貸与型」と、返済しなくていい「給付型」があります。
大きな特徴は、教育ローンは親が借りて親が返済するのに対し、貸与型の奨学金は学生本人が借りて学生本人が返済すること。返済は基本的に卒業後から始まります。

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金

最も多くの学生が利用しているのが日本学生支援機構(JASSO)奨学金です。収入基準と学力基準に応じて、次の3種類があります。
  • 給付型奨学金
  • 貸与型 第一種奨学金(無利息)
  • 貸与型 第二種奨学金(利息あり)

給付型奨学金は返済の必要のない奨学金ですが、収入基準と学力基準のハードルが高く、利用できる人は限られます。
貸与型奨学金には無利息の第一種と有利息の第二種があり、第一種のほうが学力基準および収入基準が厳しくなっています。

大学の奨学金

進学先の大学が独自の奨学金制度を実施しているケースが多くあります。制度内容は大学によって異なります。
また、入学試験で優秀な成績を収めた学生に対して、入学金や授業料を免除する特待生制度を設けている大学もあります。

自治体の奨学金

都道府県や市区町村が行っている奨学金制度です。多くの場合、学生の保護者の方がその地域の住民であることが条件となっています。
すべての自治体が実施しているわけではなく、制度内容も自治体によってさまざまです。一般的に教育委員会が窓口になっています。

その他の奨学金

民間企業や民間の支援団体が奨学金制度を行っているケースがあります。 たとえば、保護者が病気やケガで亡くなったり、後遺症等で働けなくなってしまったりした場合に、「あしなが育英会」や「交通遺児育英会」などが子どもの進学をサポートする奨学金制度を設けています。
また、新聞配達で働くことを条件に奨学金が貸与される、大手新聞社の「新聞奨学生制度」などもあります。

それぞれの特徴を把握して、上手に利用しましょう

希望の大学に合格したものの、すぐに納めなければならない入学金や前期の授業料が足りない場合は、教育ローンがおすすめです。
ほとんどの教育ローンはいつでも申込み可能で、奨学金に比べると審査も比較的早いため、急にまとまった金額が必要なときには教育ローンがいいでしょう。
一方の奨学金は申込み時期が決められている上に、お金を受け取れるのは入学後になります。
日本学生支援機構の第一種・第二種奨学金には「入学時特別増額制度」という初月の振込金額を増額できる制度がありますが、こちらの受取りも入学後になります。
教育ローンと奨学金それぞれの特徴をしっかり把握して、上手に利用しましょう。

保険見直し本舗なら、
アフターフォローも安心

保険見直し本舗を通じてご契約されたお客様は、保険見直し本舗が一括管理。お手続きもスムーズです。
またご契約者様専用ダイヤルもご用意しており、専門スタッフがお客様をサポートいたします。