ゴルファー保険とは? 安心してゴルフを楽しむための賢い選び方

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保険の基礎知識
ゴルファー保険とは? 安心してゴルフを楽しむための賢い選び方

ゴルフは老若男女問わず、たくさんの人が楽しめるスポーツとして人気があります。他のサッカーや野球、テニスといったスポーツと比べて、激しい運動をしたり人と接触するようなプレーが無いのも理由の1つかもしれません。

しかし、そうは言っても全く危険が無いというわけではなく、自分が打ったボールが人に当たってケガをさせてしまったり、反対に他の人が打ったボールが当たったり、コースを移動中に転んで自分がケガをしてしまうこともあります。

また、これ以外にもクラブが壊れてしまい買いなおすことになったり、ゴルフ特有の慣習から大きな出費となることがあります。このような場合にしっかり備えられるのが、ゴルファー保険になります。

ここではゴルファー保険とはいったいどんな保険なのか、そしてゴルファー保険の賢い選び方や正しい加入方法などを解説していきます。

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1.ゴルファー保険とはどんな保険?

ゴルファー保険は、ゴルフの練習中やプレー中の思わぬ事故で、他人にケガをさせたり物を壊してしまったときの相手への損害賠償責任を補償します。

また、自分がケガをした場合の入院や通院費用、死亡後遺障害の補償や、ゴルフ用品の盗難や破損、また後で詳しく説明しますがホールインワンやアルバトロスを達成した際の祝賀会費用を負担するというように、ゴルファー保険は思いがけない出費を幅広くカバーしてくれます。ゴルフを楽しむ上で欠かせないものと言えるでしょう。

1-1 ゴルファー保険の補償内容

まずは、ゴルファー保険の補償内容からご説明していきましょう。補償内容は大きく分けて、第三者賠償責任補償、ゴルファー傷害補償、ゴルフ用品損害補償、ホールインワン・アルバトロス費用補償の4つです。

1-1-1 第三者賠償責任補償

第三者賠償責任補償

ゴルフのプレー中や練習中に他人にケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりしたときの賠償責任の補償となります。

例えば、週末などはゴルフ場が混んでいるため、後ろの組を待たせないように早めのプレーを心がけなくてはいけませんが、急ぎすぎるあまり自分達より前の組の人がコースにいることに気づかずにボールを打ち込んでしまい、その組の人に当たってしまうというケースが考えられます。

この場合には、ケガをさせてしまった人に対して治療費や慰謝料などを賠償する必要が出てきます。過去には運悪く頭に当たり、その被害者の方に後遺症が残ったという事故で、ボールを打った人(加害者側)に数千万円の賠償金の支払いを求められた事例もあるようです。

また、練習場でゴルフクラブをスイングしていて隣の打席の人に当ててしまったという場合や、ケガのみではなく、自宅の庭で練習をしていて誤って隣の家のガラスを割ってしまったというモノに対する賠償も考えられます。

このようなゴルフの練習中またはプレー中の偶然な事故により、他人の生命または身体を害したり、他人の財物を損壊して法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われる賠償責任補償がゴルファー保険にはついています(ゴルフ場やゴルフ練習場以外での事故は補償範囲外となる商品もあります)。補償金額は基本的には1億円以上の設定になっていますので、安心してプレーに専念することができますね。

1-1-2 ゴルファー傷害補償

ゴルファー傷害補償

先ほどの賠償責任補償は他人に対する補償でしたが、こちらは自分自身がゴルフ場敷地内での練習やプレー中にケガをしてしまったときの補償となります。

ゴルフはボールが転がって止まった所から次の一打を打つ必要がありますが、コースによっては傾斜のきつい場所や、足場の悪い箇所があったりして、そこでつまずいて転んだときにケガをしてしまうこともあります。

特に初心者の方は、ボールがスライスして(曲がって)横に大きくそれてしまったり、走ってボールを追いかけたり探したりすることも多く、ベテランの人に比べてケガをしてしまう可能性が高いでしょう。

そんな急激かつ外来の事故によりケガをしてしまったときに、ゴルファー傷害補償から保険金が支払われることになります。

一般的には「定額払い」といって、入院や通院に対して1日につき数千円の補償であったり、死亡後遺障害のときには何百万円といったように、契約時に定められた金額が支払われるようになっています。

1-1-3 ゴルフ用品損害補償

ゴルフ用品損害補償

ゴルフ場の敷地内で、ゴルフ用品が盗難にあったり、クラブの破損や曲損事故が起きた場合に、修理費用または時価額のいずれか低いほうを損害金額として保険金が支払われます。

ゴルフの用品はクラブ1本でも数万円もするものもあります。残念なことにゴルフバッグごと盗難にあったり、プレー中に地面を強く叩いてクラブを折ってしまうことは十分あり得ることです。クラブを修理に出すとなると、数千円~3万円程度かかると言われています。

ゴルフはコースを回ってプレーするのにも案外お金が掛かるものですから、それに加えてクラブを買いなおすことになると、趣味に対する出費としては大きなものになってしまいます。ですので、自分のゴルフ用品の盗難や損壊の補償をしっかりと備えておくことも大事になります。

ただし、自宅の庭や駐車場での練習は補償の対象外になることがほとんどですので、その点には注意しておきましょう。

1-1-4 ホールインワン・アルバトロス費用補償

ホールインワン・アルバトロス費用補償

ゴルフにあまり詳しくない人は不思議に思うかもしれませんが、ホールインワンやアルバトロス(ホール規定打数=パーより3打少なく終えた)を達成した場合には、打った人自身がお祝いをしてその費用を負担するという慣習があります。

例えば、キャディーさんにチップを支払ったり、コンペの参加者全員に記念品を贈ったり、コースを一緒に回っていた知人と祝賀会を開いたりというものです。このお祝いが10万円以上、多い人では100万円近くの出費となります。

こういった金額を負担するとなると家計には大打撃なのですが、伝統的な慣習ですので、「自分の場合はやらない」というわけにもいきません。そこでゴルファー保険では、これらの費用を補填してくれます。

ただ、いくらでも補償してくれるというわけではなく、契約時に定めた金額(10万円/50万円/100万円など)を上限に、ホールインワンのお祝いとして負担するのが妥当であると保険会社が認める範囲を補填することになります。

また、このホールインワン・アルバトロス費用補償は、原則としてキャディーさんなどの第三者が同伴していないとき(セルフプレー)に達成したホールインワンやアルバトロスについては保険金の支払い対象外となるので、こちらも注意が必要です。

1-2 ゴルファー保険の保険期間

ゴルファー保険の保険期間は1年間が一般的です。

保険会社によっては短い保険期間の商品があったり、1日から掛けられる保険もあったりします。しかし、ふとしたときに練習に出かけたり、コースに出たりすることもあるかもしれません。ですので、ゴルフは今回の付き合いで1回だけとか、練習も基本的にやらないという方以外は、短期の契約を何度もしてしまうと割高となるため、なるべく1年間の保険期間で加入するほうが良いでしょう。

1-3 ゴルファー保険の保険料

補償の対象とされるのがゴルフ中の事故だけに限定されるので、年間の保険料としてもそこまで大きくなりません。補償額によって変わりますが、3千円から1万円強の保険料が一般的とされています。

2.ゴルファー保険の選び方とは?

ここまででご説明した通り、ゴルフ中の思いがけない事故によるケガやイベントで発生してしまうお金のことを心配することなく、思う存分ゴルフを楽しむために必須のゴルファー保険ですが、実際に保険はどこから加入してどんなふうに選べばよいのでしょうか。

ゴルファー保険は補償内容が異なる数種類のプランを用意している保険会社が多く、他人への賠償の補償は1億円以上で設定されている場合がほとんどです。しかし、自分のケガの補償やゴルフ用品の補償、ホールインワン時の補償はそれぞれ異なっており、最低限の補償から充実した補償内容まで、自分の希望に合うパッケージプランを選択できるようになっています。

ゴルフに通う頻度はもちろん、上手な人ほどホールインワンを出す可能性も高くなったり高価な道具をそろえたりするので、補償金額を設定する場合はそういった点にも注意してプランを選択すると良いでしょう。

3.ゴルファー保険の加入方法は?

ゴルファー保険は保険代理店の店頭やインターネットでの申し込み、コンビニなど様々なところで契約できます。補償内容や保険金の支払い条件に関して詳しい説明を聞きたいという方は、対面型の保険代理店で話を聞いてから加入を検討されるほうが良いでしょう。

また、中にはいくつかの補償プランから選ぶのではなく、「自分のケガの補償はそこまで要らないから、相手への賠償とゴルフ用品の補償は手厚くしておきたい」という方もいらっしゃると思います。そのような方向けに、自分好みの補償内容を選択することも出来る商品もあります。

反対に「あらかじめセットされたパッケージプランでいいから手軽に加入したい」という方は、インターネットやコンビニで申し込みを済ませるほうが良いでしょう。

保険料の払い込みもクレジットカード払い口座振替に対応しているケースがほとんどですので、うっかり保険料の払い込みが出来ていなくて補償が切れていたというケースは、まずないでしょう。

ゴルファー保険は解約しなければ基本的に1年毎に自動的に更新されるようになっており、その場合も保険料の払い忘れで補償が無くなっていたということを避けられるので、クレジットカードもしくは口座振替で加入するのが望ましいと言えます。

4.ゴルファー保険で注意しておきたいポイント

最後に、ゴルファー保険に加入する際の注意点をお伝えしておきたいと思います。

4-1 プレーの前日までに加入する

ゴルファー保険は加入する際に保険の始まりの日(始期日)を設定しますが、通常は申込日の翌日以降から補償がスタートするようになっています。

したがって、ゴルフをプレーする当日に加入しても、その日の事故などは補償されないことになります。遅くとも前日までに加入する必要がありますので、あらかじめプレーする日が分かっている場合は、なるべく早めに加入の手続きをとっておくようにしましょう。

なお、加入当日に補償が開始されるタイプもありますが、申し込みから支払いまで、すべての手続きが完了していないと補償が開始されません。プレー直前に慌てて加入するのは避けるようにしましょう。

4-2 重複する補償に注意

ゴルファー保険といっても、ホールインワン・アルバトロス費用の補償以外の、自分のケガや第三者への賠償といった補償は一般の保険の補償と同じです。したがって、すでに別の保険でこれらの補償に加入している場合は、補償が重複してしまいます。

重複する部分は補償額を減らしたり、補償自体を外すようにして、保険料の節約につなげるようにしましょう。特に傷害保険にはケガの補償が、自動車保険や火災保険には個人賠償責任保険(他人へのケガやモノへの賠償)が付帯しているケースが多いので、この辺りはチェックしておくようにしましょう。

4-3 個人賠償の示談交渉サービスの有無をチェック

他人(第三者)への賠償責任補償ですが、保険会社によっては示談交渉のサービスが付いていないケースがあります。これは、「賠償する金額は保険金として支払うけれども、支払い額が確定するまでの相手との状況や金額のすり合わせなどは自分達でお願いします」というものです。

軽いケガならまだいいかもしれませんが、大きなケガをして長引く場合には、精神的にも大きな負担となってしまいます。ですので、加入するゴルファー保険のパンフレットや重要事項説明書を事前に確認して、賠償責任補償に示談交渉サービスが付いているかしっかりと確認しましょう。

まとめ:ゴルファー保険のアシストで安心してゴルフを楽しもう!

ここではゴルファー保険とはどんな保険かという話から、その加入方法などについてご説明しました。

ゴルフは思わぬところで大きな出費が発生したり、自分では賄いきれない大きな賠償がのしかかったりする可能性があります。そんな不安を抱きながらプレーしてもいいスコアは出ませんよね。

皆さんもゴルファー保険に加入し、安心してゴルフを楽しめるようにしてみてはどうでしょうか。

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