40代は生命保険に毎月いくら払ってる?保険料の抑え方・選び方を解説

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保険の基礎知識
40代は生命保険に毎月いくら払ってる?保険料の抑え方・選び方を解説

「毎月の保険料をもっと抑えたい」というのは、年代を問わずに多くの方が抱えやすい生命保険の悩みです。

特に住宅ローンや教育費などの支出が多くなりやすい40代では、「保険料が高すぎないか不安」「同世代と比べて適切な保険料を知りたい」と考える方も多いでしょう。

そこで本記事では、40代の方が生命保険に毎月いくら払っているのか、保険料の抑え方や選び方のポイントを解説します。保険料の見直しで家計にゆとりを持たせたい方は、ぜひ最後までご一読ください。

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生命保険で準備できる保障の種類は?

生命保険で準備できる保障は、大きく8つに分類されます。

  • 遺族保障
  • 死亡整理資金・生活立て直し資金
  • 病気・ケガ
  • 就業不能
  • 介護費用
  • 教育資金・結婚資金
  • 老後資金・その他資産形成
  • 相続・贈与

保障は単独で加入したり、複数を組み合わせたりすることも可能です。主契約に特約を付加する形で、必要な保障を目的に応じて準備できます。

40代の生命保険加入率は?

出典:生命保険文化センター(生活保障に関する調査 2022年)(https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf)、<図表 VI-3>生命保険加入率(全生保)〔性・年齢別〕─時系列─ より弊社で作成

40代の生命保険加入率は、生命保険文化センターの生活保障に関する調査(2022年)によると男女ともに85%を超える高水準(男性86.1%、女性86.3%)を維持しています。

つまり、10人中およそ8〜9人が何らかの生命保険に加入している計算です。20代の加入率(男性46.4%、女性57.1%)と比較すると約2倍近い高さとなっており、生命保険の必要性を強く感じる世代である傾向が見られます。

毎月いくら払ってる?40代の生命保険料の平均

40代の生命保険料は、年間で男性が22.4万円、女性が18.6万円となっています(※1)。月額に換算すると、男性は約1.86万円、女性は約1.55万円を支払っている計算です。

日本の平均年収が460万円(※2)であることを考えると、年収の約4.3%を生命保険料に充てていることになります。住宅ローンや教育費など、支出が多くなりやすい40代にとって、家計を占める保険料の割合は無視できない金額といえるでしょう。

出典:※1 生命保険文化センター(生活保障に関する調査 2022年)(https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf)、<図表 VI-7> 年間払込保険料(全生保)〔性・年齢別〕より計算

出典:※2 令和5年分民間給与実態統計調査(国税庁)(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2023.htm)

40代の生命保険金額

出典:生命保険文化センター(生活保障に関する調査 2022年)(https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf)、<図表 IV-16> 生命保険加入金額(全生保)〔性・年齢別〕-時系列-、※国民医療費は医療機関での診療報酬の「総額」(10割)のグラフ

40代の生命保険による死亡保障額を見ると、2022年で男性は1,883万円、女性は807万円となっています(国民医療費総額10割基準)。年々下がっている傾向にはあるものの、依然として一定の死亡保障額は確保していると言えるでしょう。

男性は30代(2,065万円)に次ぐ2番目に高い保障額です。一方、女性は全年齢層の中でもっとも高い保障額を準備しています。

※保障額は平均値であり、個々の生活状況や家族構成によって必要な保障額は変わる点に留意してください。

40代はいくら貯金があれば保険がいらない?

生涯医療費の目安として、40代の方の場合、公的医療保険の自己負担(3割負担)で約720万円前後、さらに高額療養費制度を利用すれば実質負担額をより抑えられます。ただし、公的医療保険に加入していない場合(10割負担)は約2,400万円前後の医療費が必要となります。

そのため、もし働けなくなった場合の生活費や、万が一に備えた家族の生活費なども考えると、保険なしで備えるためには相当の貯金が必要です。

また、まとまった貯蓄があったとしても、予期せぬ入院や手術になった場合、貯金を切り崩すことになります。貯蓄だけで将来の医療費や万が一の備えをカバーしたいとお考えの場合は、慎重に検討しましょう。

本当にいらないのかを考えるなら:生命保険は本当にいらない?入らないと後悔する?入るべき理由を解説

出典:厚生労働省(生涯医療費)(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/shougai_h22.pdf)

40代の生命保険にかかる費用の抑え方

生命保険の費用を抑えるには、以下の4つの方法があります。

  • 保障金額を見直す
  • 一部特約の解約を検討する
  • 払済保険に切り替える
  • プロに相談する

保障金額を見直す

40代になると、子どもの成長や資産形成の進み具合によって、必要な保障額は変化してきます。例えば、子どもが独立に近づいていれば教育資金の準備額を減らせる可能性があります。また貯蓄がある場合は、充実した医療保障は不要かもしれません。

そのため、本当に必要な保障額を計算し直すことで、保険料を最適化できる可能性があります。40代に多い生命保険金額を参考に、ご自身の貯蓄状況や扶養家族の有無、住宅ローンの残高などを考慮して、必要保障額を見直してみましょう。

一部特約の解約を検討する

加入時に付帯した特約の中には、現在のライフステージでは必要性が低くなっているものもあるかもしれません。

特約を見直しするだけでも、毎月の保険料負担を軽減できる可能性があります。ただし、一度解約した特約の再加入は難しい場合もあるため、慎重に検討しましょう。

払済保険に切り替える

貯蓄性のある保険に加入している場合、払済保険への切り替えという選択肢も挙げられます。払済とは、それまでの契約期間で積み立てられた解約返戻金を原資として、以降の保険料支払いを不要にする方法のことです。

保障額は小さくなりますが、今後の保険料負担をなくせるメリットがあります。ただし、特約は消滅してしまうため、医療保障などが必要な場合は別途検討しておきましょう。

より詳しくは、下記ページも参考にしてみてください。

関連記事:払済保険と延長保険│違いをわかりやすく解説!メリット・デメリット。選び方も

プロに相談する

保険の見直しでは、自らのライフステージや生活設計に合わせて、どの程度の保障が必要なのか、判断に迷うことも多いでしょう。そのような時は、保険のプロへの相談も1つの選択肢として考えられます。

保険のプロは、豊富な経験と知識を活かして、あなたが気づいていない将来のリスクまでしっかりと分析できます。保険見直し本舗でも無料相談を実施しているため、まずはお気軽にご相談ください。

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40代向けの生命保険の選び方

40代の生命保険選びでもっとも大切なのは、「必要な保障を確保しながら、家計の負担を最小限に抑えること」です。具体的には以下の3つのポイントを押さえましょう

  • 家族の生活費を基準に死亡保障額を設定
  • 医療保障を重視
  • 収入保障保険の活用も検討

なお、配偶者の有無や扶養家族の人数、住宅ローンの有無など、家族構成や経済状況によって最適な保険は変わってきます。より詳しい選び方については、下記ページをご覧ください。

関連記事:40代の保険はどうする!? 失敗しないために知っておきたい見直し方・選び方!!

まとめ

40代の生命保険加入率は男女ともに85%を超える高水準となっており、月額保険料は男性が約1.86万円、女性が約1.55万円程度となっています。死亡保障額は男性が1,883万円、女性が807万円で、年々減少傾向にあるものの一定の保障水準を維持しています。

生命保険の保険料の負担を抑えるためには、保障金額や特約の見直し、払済保険への切り替えなどを検討しましょう。

また、自分では気づいていないリスクに備えるために保険のプロに相談するのも1つの選択肢です。

40代は住宅ローンや子どもの教育費など、支出が多くなりやすい時期です。この記事で紹介した保険料の抑え方や選び方を参考に、ご自身のライフステージに合った最適な保障を検討してみてください。

よくある質問(FAQ)

40代女性は生命保険料に毎月いくら払っている?

生命保険文化センターの調査によると、40代女性の生命保険料は月額平均1.55万円となっています。同年代の男性(月額約1.86万円)と比べると約0.3万円低い水準です。

保障額を見ると、女性の平均的な死亡保障額は807万円で、全年齢層の女性の中ではもっとも高い保障額となっています。

出典:生命保険文化センター(生活保障に関する調査 2022年)(https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf)、<図表 VI-7> 年間払込保険料(全生保)〔性・年齢別〕より計算

40代男性で毎月3万円の生命保険料は高い?

40代男性の生命保険料は月額平均で約1.86万円であることから、3万円は平均より約1.6倍高い金額といえます。ただし、必要な保障額は家族構成や住宅ローンの有無などの生活状況によって変わるため、一概に高いとは言えません。

保険料が高いと感じる場合は、今の保障内容が最適かどうか見直してみましょう。

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