iDeCoで貯める老後資金

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保険の基礎知識
iDeCoで貯める老後資金

iDeCoとは、自身で決めた額(掛け金)を積み立てて運用し、60歳以降に受け取る年金制度のことを言います。
任意で公的年金にプラスしてでき、大きな税制優遇が特徴です。

iDeCoを利用する前におさえておきたいPOINT

① 掛金全額が所得控除の対象

仮に毎月の掛金が1万円の場合、所得税(10%)、住民税(10%)とすると年間2.4万円、税金が軽減されます。
※所得控除の手続きは、掛金の払込方法や加入者区分によって異なりますので、よくご確認ください。

② 60歳になるまでは、原則として受給できません

iDeCoは、老後の資産形成を目的とした年金制度であるからこそ、税制の優遇が行われることになっています。
このため、60歳にならないと原則として年金資産(拠出した掛金とその運用益)を引き出すことができません。
※ただし、iDeCo加入者等が一定以上の障害状態になった場合や加入者等が死亡した場合は、60歳前でも、障害給付金や死亡一時金を受給できます。

③ 給付額は運用成績により変動します

確定拠出年金は、将来、受け取れる額があらかじめ確定しているわけではありません。
資産の運用はご自身の責任で行われ、受け取る額は運用成績により変動します。
※運用商品の中には、元本が確保されていないものもありますので、商品の特徴をよく理解したうえで運用商品をお選びください。

保険とNISAとの違い

安全性 収益性 流動性 節税メリット
NISA 元本割れリスク 運用次第では高い収益性(値上がり益、配当益や株主配当) 売却手続きをして数日で現金化 非課税投資枠内であれば売却益や配当益が非課税
iDeCo 元本割れリスク 運用次第では、高い収益性を期待できる。 60歳までは原則資産を引き出せない ① 毎月の掛金が全額所得控除となり、所得税・住民税が節税となる
② 配金等の運用益が非課税となる
③ 受け取るとき、一定程度非課税(退職所得控除、公的年金等控除)となる
生命保険 多くは、運用利率の最低保証がされており、契約時に将来の解約返戻金等が決まっているので、安全性は比較的高い(外貨建て保険や変額保険は除く)※ 多くの円建ての生命保険は、運用利率の最低保証がされており、契約時に将来の解約返戻金等が決まっている 解約手続きをして数日で現金化
※解約した時に解約返戻金が払い込んだ保険料総額よりも小さくなり、元本割れとなるケースもありますので、注意が必要です
生命保険を資産形成に活用するメリットとしては、iDeCo(確定拠出年金)やNISA(少額非課税投資制度)と同じように税制優遇が受けられる

ただ、万が一保険会社が破たんしてしまった場合、セーフティネットである生命保険契約者保護機構により契約自体は保護されますが、将来の保険金額や解約返戻金等が削減される可能性があります。

まとめ

人生100年時代と言われている昨今。NISAやiDeCo、保険、それぞれ特性を理解し、賢く将来に備えましょう。

出典:厚生労働省ホームページ 「iDeCoの概要」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/kyoshutsu/ideco.html)を元に弊社作成