【30代向け】おすすめの生命保険を紹介|必要性と備えたいリスクも解説

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保険の基礎知識
【30代向け】おすすめの生命保険を紹介|必要性と備えたいリスクも解説

病気や怪我で働けなくなったときや、自分自身に万が一のことがあったとき、お金の悩みを解消できる手段の1つが生命保険です。生命保険にはさまざまな種類があるため、自分のライフステージや目的に合った保険を選ぶことが大切です。

当記事では、30代の方が備えておきたいリスクや生命保険の加入率、保険の選び方を詳しく解説します。保険に申し込むべきか悩んでいる方はぜひ当記事を参考にして、保険についての知識を深めましょう。

1.30代の方は生命保険に加入している?

生命保険に申し込むことで、万が一の怪我や病気に備えられます。

30代の方がどれくらい生命保険に加入しているかは、同年代の方が生命保険の実情を理解する上での大切な情報です。ここでは、30代の生命保険加入状況や保険料、申し込みのきっかけについて解説します。

1-1.30代の生命保険加入率

公益財団法人生命保険文化センターが実施した調査によると、全体の生命保険加入率は79.8%(男性が77.6%、女性が81.5%)、30代男女の生命保険加入率は以下の結果となっています。

30代男性 30代女性
生命保険加入率 81.5% 82.8%

また、同調査における20代の生命保険加入率は、男性が46.4%、女性が57.1%です。 データから、30代になると加入率が大きく上がることが明らかになっています。30代は病気や怪我に備えたり、家族のために資金を準備したりする方が増える年代だと言えるでしょう。

出典: (公財)生命保険文化センター「令和4年度生活保障に関する調査」より

1-2.30代の平均的な生命保険料

同調査では、生命保険の年間払込保険料の平均についても統計を出しています。

全世代の年間払込保険料(一時金や頭金の保険料は除く)の平均は17.9万円(男性が20.6万円、女性が16.0万円)です。

30代男女の年間払込保険料の平均は、以下の結果となっています。

30代男性 30代女性
年間払込保険料の平均 19.9万円 14.0万円

出典: (公財)生命保険文化センター「令和4年度生活保障に関する調査」より

対して、20代の年間払込保険料の平均は男性が11.9万円、女性が9.6万円であり、 30代になると大幅に水準が上がることが分かります。

1-3.30代が生命保険に加入するきっかけ

同調査によると、30代男女は生命保険の加入のきっかけについて以下のように回答しています。

加入するきっかけ 30代男性 30代女性
家族や友人などにすすめられて 25.4% 36.3%
結婚をしたので 32.1% 22.9%
就職をしたので 24.1% 15.6%
子どもが誕生したので 23.2% 20.1%

出典: (公財)生命保険文化センター「令和4年度生活保障に関する調査」より

上記の結果を見ると、30代が生命保険に加入するきっかけで多いものとして、 男女ともに結婚や就職、子どもが生まれたことなどライフステージの変化が挙げられます。また、30代女性の場合、家族や友人からのすすめで加入する方も多いことがデータから確認できます。

2.30代に生命保険はなぜ必要?

30代の方が生命保険への申し込みを検討するとよい理由には、主に以下の3つが挙げられます。

  • リスクに備えられる
  • 比較的低リスクな健康状態で申し込める
  • 保険料負担を抑えられる

3つの理由について詳しく解説します。

2-1.リスクに備えるため

人生にはさまざまなリスクがあります。例えば、怪我をしたり病気にかかったりしてしまった場合、治療費負担が発生するだけでなく、治療中は収入が減少してしまい、生活に支障がでる可能性があります。また、万が一世帯主が死亡した場合、遺された家族の生活や教育費などの費用をどのように用意するのかも考えておかなければなりません。

生命保険は、怪我や病気、死亡などのさまざまなリスクに備えるための方法の1つです。

リスクに備える手段には、生命保険のほかにも預貯金が挙げられます。しかし、あらかじめ十分な預貯金がない場合、必要な金額を貯めるまで時間がかかります。必要な分を貯めるまでに万一の事態が起こったとき、預貯金では対応できません。

一方、 生命保険では万一のときの保障額を決めておき、支払った保険料に関係なく一定の金額を受け取れる点がメリットです。

2-2.できるだけ健康リスクが低い状態で保険に申し込むため

過去の病歴や現在の健康状態によっては、生命保険への申し込みが難しくなる可能性があります。

生命保険は、多人数がそれぞれのリスクに応じた保険料を負担し合う制度です。健康リスクのある方が同条件で加入してしまうと、保険契約者間の公平性が保たれません。

健康リスクがあっても申し込める保険もありますが、保険料負担が増えたり、保険金を受け取れる条件が厳しくなったりしてしまいます。そのため、健康リスクがない場合と比べ生命保険の選択肢が狭まります。

一般的に、年齢が高くなるにつれて健康リスクは大きくなるため、 できるだけ健康リスクの低い30代のうちに生命保険への申し込みを検討しましょう。

なお、生命保険を申し込む際には、病歴や通院歴などを保険会社に伝える「告知」が必要です。告知では、正確な情報をありのまま伝えなければなりません。違反した場合は告知義務違反とみなされ、保険金を受け取れない場合もあります。

出典: (公財)生命保険文化センター「生命保険に関するQ&A」より

2-3.保険料負担を抑えるため

生命保険の保険料は、予定死亡率などをもとに算出されています。予定死亡率とは、過去の統計データをもとに性別や年齢ごとに死亡者数や生存者数を予測し、将来的な保険金の支払いに必要な金額を計算するために使われる確率です。

一般的に、 若いほうが怪我や病気、死亡などのリスクは低く、若く健康なうちに申し込んだほうが保険料の負担は抑えられます。そのため、30代で生命保険に申し込んだ場合、40代以降で同じ保障内容の生命保険に申し込むよりも、保険料負担を軽減することが可能です。

3.30代の方が備えたいリスク

仕事・結婚・出産など、30代では生活にさまざまな変化があるため、リスクに備えることが大切です。ここでは、30代の方がどのようなリスクに備える必要があるのかを解説します。

3-1.病気・がんのリスク

生命保険文化センターの調査では、 30代で過去5年以内に入院経験がある方は全体の9%程度という結果になっています。

また、過去5年以内に入院したことのある30代の直近の入院日数は、平均で12.1日です。30代の入院日数の統計は下記の通りです。

5日未満 5~7日 8~14日 15~30日 31~60日 61日以上
22.8% 40.4% 19.3% 10.5% 5.3% 1.8%

さらに、入院時の自己負担費用の平均(全世代)は19.8万円です。

5万円未満 5~10万円未満 10万~20万円未満 20万~30万円未満 30万~50万円未満 50万~100万円未満 100万円以上
9.4% 26.5% 33.7% 11.5% 10.1% 5.8% 3.0%

出典: (公財)生命保険文化センター「令和4年度生活保障に関する調査」より

上記の自己負担費用とは、医療費・食費・差額ベッド代に、交通費・衣類代・日用品などを加えた金額です。 病気やケガなどで入院すると、ある程度の費用が必要になります。そのようなリスクに対し、保険による備えがあると安心です。

3-2.死亡リスク

厚生労働省の統計によると、30代男女の死因の上位5つは以下の通りです。

男性 女性
30~34歳 35~39歳 30~34歳 35~39歳
1位 自殺 自殺 自殺 悪性新生物
2位 不慮の事故 悪性新生物 悪性新生物 自殺
3位 悪性新生物 心疾患 不慮の事故 心疾患
4位 心疾患 不慮の事故 心疾患 不慮の事故
5位 脳血管疾患 脳血管疾患 脳血管疾患 脳血管疾患

出典: 厚生労働省ホームページ

30代の方の死因を見てみると、病気では悪性新生物や心疾患が上位となっています。万一のことがあったときのために、経済的なリスクに備えておくと安心です。

4.【ケース別】30代におすすめの保険

生命保険にはさまざまな種類があるため、保険選びに悩んでしまうという方も多いでしょう。ここでは、30代の方がどのような保険を検討するとよいか、生命保険の種類をケース別に解説します。

4-1.死亡に備える場合

死亡に備える場合には、 死亡保険への申し込みを検討するとよいでしょう。

死亡保険とは、被保険者(加入者)が死亡した場合に、遺された家族が保険金を受け取れる保険です。また、被保険者が死亡したときだけでなく、所定の高度障害状態になったときに保険金を受け取れる死亡保険もあります。

死亡保険のことを生命保険と呼ぶ場合もありますが、一般的に生命保険は、医療保険や年金保険などの保険商品全般を指す用語です。生命保険の中でも特に、死亡リスクに備える保険を死亡保険と呼んでいます。

死亡保険で受け取った保険金は、葬儀費用や遺された家族の生活費、子どもの教育費などに使うことが可能です。万一の場合に備えて預貯金を準備するためには時間が必要ですが、死亡保険に申し込むとすぐに保険金を受け取れます。

扶養している配偶者や小さな子どもなどの家族がいる方は、死亡保険への申し込みを検討するとよいでしょう。

4-2.病気に備える場合

病気に備える保険には、がん保険と医療保険が挙げられます。

がん保険とは、がん(悪性新生物)と診断された場合の経済的な負担をカバーする保険を指します。前述の通り、がんは30代の死因の上位となっている疾病であり、がんに対する不安を抱いている方もいるでしょう。がんに備えたい場合には、がん保障のある保険が適しています。

ただし、がん保険はがんと診断されたときだけ保障される保険なので、ほかの病気や怪我に対しては保障されません。一方、 医療保険はがんだけでなく、あらゆる病気や怪我での入院・手術に対して、入院日数や手術内容に応じた保険給付を受けることが可能です。

日本では国民皆保険制度が設けられているため、20歳以上は公的医療保険制度に加入していて、生命保険会社による民間医療保険は必要ないと感じる方もいるかもしれません。

しかし、入院中の差額ベッド代や食事代、先進医療の費用や交通費などは公的医療保険制度の対象ではなく、全額が自己負担です。入院しても困らない金額の預貯金がなく、入院時の支出の増加や収入の減少への対応が難しい場合には、民間の医療保険に申し込む必要性があると言えます。

病気の種類や怪我を問わずに幅広く備えたい場合には、がん保険だけでなく医療保険も検討しましょう。

4-3.資金を準備する場合

まとまった資金を準備したい場合には、目的に応じて以下の保険を検討することをおすすめします。

養老保険
養老保険とは、死亡保障と貯蓄性の両方を備えている保険です。

契約時に定めた保険期間中に、被保険者が死亡もしくは高度障害状態になったときには、死亡保険金(高度障害保険金)を受け取れます。一方、生存して保険期間が終了した場合は、死亡保険金と同じ額の満期保険金を受け取ることが可能です。

保険期間中に死亡しても満期を迎えても、同程度の保険金を受け取れるのが養老保険です。

個人年金保険
個人年金保険とは、現役で働くあいだに保険料を払い込み、老後に一定額の年金を受け取れる保険を指します。被保険者が年金を受け取る前に死亡した場合は、払込保険料の金額に相当する死亡保険金を受け取れます。
変額保険
変額保険とは、保険料を使って株式や債券などの資産運用を行い、運用実績に応じて保険金や解約返戻金の金額が変動する保険です。

被保険者が亡くなったときは、運用に応じて基本保険金額以上の変額保険金を受け取れる場合もあります。運用実績の影響で変動保険金がマイナスとなったときでも、基本保険金額が最低保証されるのが一般的です。

学資保険
学資保険とは、子どもの学資金(教育資金)を準備する貯蓄タイプの保険です。契約時に決めた保険料を払い込むことによって、子どもが一定年齢に達した際に、「祝い金」や「満期金」を受け取れます。

一般的に、契約者である親が亡くなった場合は、以降の保険料の払い込みは免除されます。

5.30代の方の保険の選び方

ライフスタイルが多様な30代の方は、どのように保険を選べばよいのでしょうか。

ここでは、30代におすすめの保険を男女別に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

5-1.男性におすすめの保険

30代の男性が保険を選ぶ際には、以下の2つの視点を持つことが大切です。

  • 働けなくなったときに備える視点
  • がんなどの病気に備える視点

30代の男性は、収入が途絶えたり減少したりした際のリスクに備える保障を重視しましょう。また、がんなどの病気にかかるリスクに備えることも必要です。

ライフステージごとの保険の選び方についても紹介します。

独身の場合
30代男性で独身の方は、病気や怪我をした際、生活への影響ができるだけ生じないで済むように保険を選ぶ必要があります。

医療保険や就業不能保険を中心に、がんなどの病気のリスクに備えた保障を検討しましょう。また、少額の死亡保険や老後の資金を準備する保険の検討もおすすめです。

既婚の場合
30代男性で既婚の方は、自身の医療保障だけでなく家族のための死亡保障を用意しておくことが必要です。また、収入保障保険を検討してもよいでしょう。現在準備できている貯蓄や遺族基礎年金などを考慮し、保障内容を検討しましょう。
子どもがいる場合
子どもがいる場合は、家族の健康や生活の安定のために、医療保険やがん保険、就業不能保険などを検討しましょう。

子どもの将来に備える学資保険を利用するのも選択肢の1つです。教育費で大きくお金がかかるのは大学入学から卒業までの期間ですが、そのような一定期間の負担を学資保険でカバーできます。

5-2.女性におすすめの保険

30代の女性が保険を選ぶ際には、以下の2つの視点を持つことが大切です。

  • 女性特有の病気に備える視点
  • 妊娠や出産に備える視点

30代の女性は、婦人科系の病気や乳がんへのリスクに備える保険を検討することをおすすめします。また、出産を希望している場合は、妊娠・出産についての保障が含まれる保険を選択肢に入れましょう。

ライフステージごとの保険の選び方についても紹介します。

独身の場合
30代の独身女性が保険を選ぶ考え方は、30代の独身男性とあまり変わりません。
しかし、乳がんは20代・30代から発症することもあるため、もしものときも治療費のことで悩まないよう、女性向け医療保険で備えておくと安心です。

女性向け医療保険は、帝王切開の際や乳がん・子宮筋腫などの女性特有の病気を治療する際に、給付金の上乗せや一時金を受け取れる保険です。

出典: 国立研究開発法人国立がん研究センター「がん種別統計情報 乳房」

既婚の場合
既婚女性の場合、生命保険の選択は共働きか家事・育児に専念しているかによって異なります。
夫婦共働きで、収入がパートナーと同等の場合、自身の死亡により収入減少となる可能性があるため、毎月の生活が困難になるリスクや子どもの教育費の不足に備えることが大切です。また、病気・怪我のリスクに備えて医療保障や就業不能保障も検討するとよいでしょう。
家事や育児に専念している場合、入院や万一のときには家事代行サービスや託児サービスなどの費用が発生する可能性があります。そのため、経済的な負担をカバーする医療保障や死亡保障を検討することが賢明です。

まとめ

30代の方は仕事・結婚・出産などで生活に変化がある他、がん(悪性新生物)のリスクもあるため、万が一に備えて生命保険に申し込むことがおすすめです。死亡や病気リスクに備えたり、将来の資金準備をしたりなど、目的によって選ぶべき保険は異なります。

たとえば、独身の方は病気や怪我で働けなくなった場合に備えて医療保険やがん保険に入っておくと安心です。自分に万が一があったときに遺された家族の生活を守りたい方は、死亡保障が手厚い死亡保険に入ることを検討しましょう。保険の種類や特徴を押さえ、自分に合った保険を選ぶことが大切です。