生命保険の種類について分かりやすく紹介|選ぶポイントも説明

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保険の基礎知識
生命保険の種類について分かりやすく紹介|選ぶポイントも説明

狭義の生命保険は一般的に死亡保険を指しますが、広義の生命保険は被保険者の死亡や病気、ケガなどのリスクに備え、経済的な保障を提供する保険商品のことを指します。契約者が保険料を支払い、保険会社は契約に基づいて定められた状況(例えば、被保険者の死亡や病気など)が発生した際に、保険金や給付金を支払います。

生命保険には、死亡時に保険金が支払われる死亡保険、生存している間に保険金が支払われる生存保険、両方の要素を持つ生死混合保険など、さまざまな種類があります。これらについて当記事で詳しく解説します。

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1.生命保険の種類一覧

生命保険は主契約および特約の種類によって保障範囲や保障内容が異なるものの、大きく分けて、以下の4種類があります。

【主な生命保険の種類一覧】

  死亡保険
特徴 被保険者が死亡したときに保険金を受け取れる
主な保険商品
  • 定期死亡保険
  • 終身死亡保険 など
  生存保険
特徴 被保険者が生存していれば定められた時期に保険金を受け取れる主な保険商品
主な保険商品
  • 個人年金保険
  • 学資保険 など
  生死混合保険
特徴 死亡保険と生存保険を組み合わせた保険
主な保険商品
  • 養老保険 など
  その他の保険
医療保険 介護保険
特徴 保険で定められた疾病にかかったとき保険金を受け取れる 介護が必要になったとき保険金を受け取れる
主な保険商品
  • がん保険
  • 三大疾病保険 など
  • 介護保険
  • 就業不能保険 など

以下では、死亡保険・生存保険・生死混合保険について、詳しく紹介します。

 

1-1.死亡保険

死亡保険は、被保険者が死亡した際に、受取人が死亡保険金を受け取れる保険です。

死亡保険には、おもに定期と終身の2種類が存在します。それぞれ特徴が異なるので、自分のライフプランやニーズに合わせて選びましょう。

定期死亡保険
一定期間(例えば10年、20年)のみを保障するタイプです。期間終了後に保障が終了し、更新が必要になります。いわゆる「掛け捨て型」であり、その分保険料負担は比較的小さめです。子どもが独立するまでなど特定の期間だけ手厚い保障を求める人に適しています。ただし、契約期間が終了すれば、その後の保障は基本的には受けられない点に注意が必要です。
終身死亡保険
被保険者の一生涯を通じて保障が続くタイプです。終身は保険期間中に保険料が上がることが基本的にはなく、解約時には解約返戻金を受け取れます。この特性から、貯蓄の一種としても活用が可能です。長期にわたる安定した保障を求める人や、将来の資金形成にも利用したい人に適しています。ただし、定期に比べて保険料負担はやや大きめに設定されていることが一般的です。

 

1-2.生存保険

生存保険は、被保険者が一定期間生存している場合に保険金が支払われる保険の一種です。たとえば、学資保険や個人年金保険などは、生存保険として機能する保険です。

学資保険
子どもの教育資金準備のための貯蓄型の保険です。親が契約者となり、子どもの成長に合わせて教育資金が受け取れるように設計されています。契約者が亡くなった場合でも、保険料の支払いが免除され、予定通りの金額が受け取れる仕組みです。また、学資保険をはじめとした生命保険は保険料控除の対象になり、税制上のメリットもあります。
個人年金保険
老後の生活資金確保を目的とした保険です。こちらも生存保険の一種で、契約者が定めた年齢から年金を受け取れる仕組みになっています。受け取り方には、一定期間の有期年金や、生きている間はずっと受け取れる終身年金があり、運用方法では、定額と変額が存在します。定額は将来受け取れる金額が確定していますが、変額は運用実績によって年金額が増減する可能性があるのが特徴です。

 

1-3.生死混合保険

生死混合保険は、死亡保険と生存保険の要素を兼ね備えた保険です。生死混合保険では、被保険者が保険期間中に亡くなった場合に死亡保険金が、生存して保険期間の満期に達した場合には満期保険金が支払われます。

生死混合保険の代表例としては、養老保険が挙げられます。養老保険は、保険期間が一定で、その期間中に被保険者が死亡した場合には死亡保険金が支払われ、生存して満期を迎えると満期保険金を受け取れます。養老保険の大きな特徴は、死亡保険金と満期保険金が同額である点です。保障と貯蓄の両方を目的とした保険商品として位置づけられています。

養老保険は、その仕組み上、保険金額や保険期間が同一の定期保険と比較して、一般的に保険料負担が大きい傾向です。

 

2.その他のおもな保険

生命保険以外にも、リスクに対して備えるための保険は複数あります。その中でも、以下では「医療保険」と「介護保険」について、分かりやすく説明します。ただし、ここでは公的な医療保険制度・介護保険制度ではなく、「民間」の保険を対象に解説します。

 

2-1.医療保険

民間の医療保険は、公的医療保険制度では賄えない医療費をカバーし、公的医療保険制度の補完的な役割を果たす保険です。多様なニーズに応えるために、さまざまな形態で提供されています。

定期保険と終身保険
定期保険は決められた期間のみ保障する一方、終身保険は生涯にわたり保障が続きます。定期保険は一般に若い間は保険料負担が小さく、終身保険は長期にわたる保障のため保険料負担が比較的大きめです。
貯蓄性商品と掛け捨て
貯蓄性のある商品は一定期間後に解約返戻金が受け取れますが、掛け捨てはそのような返戻金はありません。掛け捨て型は、保険料負担が小さいことが一般的です。
保険金の対象になる疾病
一般的な医療保険の主契約は、病気やケガなどにおける入院・手術の保障です。ほかにも、女性疾病特約・三大疾病保障特約・先進医療特約など、各特約によってさまざまな保障を上乗せして備えられます。

 

2-2.介護保険

公的介護保険の補完として機能する(例:公的介護保険の対象とならない方や疾患でも、給付が受けられる)保険です。

民間の介護保険は、加入者が特定の要介護状態になった際に、給付金を受け取れます。給付の形態は一時金、年金、またはその併用と多様です。民間の介護保険の加入方法としては、終身保険などの主契約に特約として付加する形、独立した主契約として加入する形、または終身保険の保険料払込満了時点で介護保障に移行する形などがあります。

一方、就業不能保険は、病気やケガにより長期間働けなくなった場合に対応する(生活費の補填や収入減のカバーに役立つ)保険です。公的医療保険からは傷病手当金のような一定の保障がありますが、自営業者などはこれに頼れないため、就業不能保険が特に大切です。就業不能保険は、病気やケガにより働けない期間に、一時金や年金などの形で給付金が受け取れます。保障の範囲や給付の形態は商品によって異なるため、自分のニーズや職業に合った保険を選びましょう。

 

3.生命保険を選ぶポイントとは

生命保険を選ぶ際には、自分のライフステージや、保障が必要な事項について考えた上で、必要な保険を選ぶのが大切です。

・目的を明確にする

生命保険に加入する目的を整理しましょう。家族を経済的に守りたい、病気やケガに備えたい、子どもの教育費を準備したいなど、目的によって選ぶ保険の種類は異なります。目的を明確にした上で、死亡保険、医療保険、がん保険など、適切な保険の種類を選びます。

・保険期間を決める

保険期間は、一生涯の保障を提供する終身型と、特定の期間のみ保障する定期型があります。例えば、子育てが終わるまでの期間に重点を置くなら定期型が、生涯を通じて安心を求めるなら終身型が一般的には適しています。

・必要な保障額を決める

亡くなった際や障害を負った場合など、万一の際に家族が直面する経済的な負担を考慮して、必要な保障額を計算しましょう。家計の収入源、教育費、住宅ローンの残債など、将来の家計状況を予測する必要があります。

 

まとめ

生命保険には、死亡保険・生存保険・生死混合保険などの種類があります。

生命保険を選ぶ際は、まず自分や家族のニーズを明確にしましょう。死亡保障が必要なのか、医療や介護に重点を置くべきなのか、などを考えます。月々の保険料負担と将来の経済状況も考慮し、長期的な負担が可能かどうかの検討も行いましょう。

ほかにも、生命保険の種類によってカバーする範囲や保険金額が異なるため、必要な保障内容を確認し、複数のプランを比較検討することも大切です。

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