「生活習慣病」という言葉はよく耳にするけれど、どのような病気なのでしょう。
厚生労働省によると、不適切な食生活、運動不足、ストレス過剰、飲酒、喫煙などの「不健康な生活習慣」を続けることで引き起こされる病気とされています。
では、生活習慣病を招く日々の習慣とは…?あなた自身やご家族は大丈夫でしょうか?
参考サイト:厚生労働省「生活習慣病とは」
まずは生活習慣をチェック
チェックはいくつありましたか?
1~3個 | チェックを入れた項目について見直し、生活習慣病にならないよう今から意識していきましょう。 |
4~7 個 |
油断すると生活習慣病予備軍になってしまうリスクがありそうです。 食事の内容や生活リズムに偏りはないか、睡眠時間や運動量は十分かなど具体的に改善しましょう。 |
8個以上 |
すでに生活習慣病予備軍かもしれません。 健康診断で、思わしくない数値などがあった場合は必ず医療機関を受診し、適切な治療と生活習慣全般の改善に努めましょう。 |
チェックの数が4個以上の方は「7大生活習慣病」に要注意!
様々な生活習慣病のなかでも「7大生活習慣病」とされる病気は、入院が長引いたり治療が長期に及んだりすることが多く、医療費が高額になります。
また、働けない期間が生じると収入にも影響します。
リストのチェックが4個以上になった場合は「7大生活習慣病」の予防を心がけ、健康と暮らしを守っていきましょう
7大生活習慣病とは…
がん | 日本人の2人に1人が罹患し、特に大腸、肺、胃のがんが多い。 検査法、治療法が進歩し生存率は高まっているが根治は難しく定期検査が必要。 転移や再発も少なくない。 |
入院すると… 1日あたり約1万円×平均入院日数18.2日 =入院費 約18万2千円 |
虚血性心疾患 |
心筋(心臓の筋肉)に血液を送る冠動脈の血流が悪くなって、心筋が酸素不足・栄養不足に陥る病気。 冠動脈が動脈硬化などで狭くなって心筋への血流が一時的に途絶える「狭心症」と、冠動脈が血栓(血の塊)で詰まって血流が絶えることで心筋に壊死が起こる「心筋梗塞」の2種類がある。 |
入院すると… 1日あたり約1万円×平均入院日数24.6日 =入院費 約24万6千円 |
糖尿病 |
膵臓の機能が低下してインスリンが出にくくなったり、その働きが悪くなったりすることで血液中に余分な糖があふれる病気。 網膜症、腎不全などの合併症も生じ、脳梗塞、心筋梗塞のリスクも高まる。 |
入院すると… 1日あたり約1万円×平均入院日数30.6日 =入院費 約30万6千円 |
慢性腎臓病 |
腎臓の機能が低下し、血液を濾過して老廃物や余分な水分を排泄する働きが悪くなるため、全身に影響が及んだ状態をいう。 回復は見込めず透析療法や腎移植が必要となる。 |
入院すると… 1日あたり約1万円×平均入院日数33.7日 =入院費 約33万7千円 |
脳血管障害 |
血管が破れる出血性(脳出血、くも膜下出血)と血管が詰まる虚血性( 脳梗塞)があり、いずれも脳の機能に障害が起こる。 言語障害、手足の麻痺 、意識障害、視野の欠損などが生じる。 |
入院すると… 1日あたり約1万円×平均入院日数77.4日 =入院費 約77万4千円 |
高血圧症 |
安静な状態でも、つねに最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上で高血圧症とされる。 その約9割は遺伝的因子と生活習慣が原因となって生じる。 |
入院すると… 1日あたり約1万円×平均入院日数47.6日 =入院費 約47万6千円 |
慢性肝臓病 |
肝臓が炎症を起こした状態を肝機能障害といいその状態が長く続くと慢性肝炎となる。 10年以上放置すると肝硬変へと進行し肝臓がんを併発する。 |
入院すると… 1日あたり約1万円×平均入院日数23.6日 =入院費約23万6千円 |
入院費/出典:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html)
食費/出典:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000117203.html)
差額ベッド代/出典:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00193.html)
※入院費の計算式(令和5年10月時点)80,100円(高額療養費制度支給開始額)÷30+460円(食費負担額)×3+6,620円(差額ベッド代平均)
入院日数/出典:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html)をもとに保険見直し本舗作成
3大疾病には特に気を付けましょう!
生活習慣病の中でも「3大疾病」と呼ばれる、がん、虚血性心疾患、脳血管障害は入院や治療にかかる日数が長引くことも多い病気です。
健康的な生活習慣を心がけ、定期的な健診や検診で早期発見・早期治療に努めましょう。
特にがんは種類やステージによって最適な治療法が異なり、複数の治療を組み合わせる場合も。
公的医療保険の適用外の治療を選択すると、さらに治療費は高額になります。病気に備える医療保険、がん保険は、安心して前向きに治療に取り組む上で頼りになるでしょう。