医療保険の入院日数の数え方とは|1入院支払限度日数についても解説

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保険の基礎知識
医療保険の入院日数の数え方とは|1入院支払限度日数についても解説

ケガや病気で入院するときに、医療保険に加入していれば、入院日数に応じて保険金・給付金が支払われます。ただし、加入時には1入院支払限度日数を決める必要があり、この限度日数を超えた金額は支払われません。保険プランを決める際には、自分が入院するにあたってどの程度備えるべきか、リスクについて事前に調べておくことが大切です。

この記事では、医療保険における入院日数の数え方、および年代・疾病別の平均入院日数や入院給付金の平均日額、医療保険の180日ルールについて解説します。1入院限度支払日数の選び方も伝えているため、医療保険選びに悩んでいる方は、ぜひこの記事をご一読ください。

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1.医療保険における入院日数の数え方とは

医療保険における入院日数の計算は、日付が変わる午前0時を起点に1日と数えます。日付が変わった時点で「1日」とする考え方のため、入院日を1日目として、退院日を含めた日数を数えなければなりません。

たとえば、翌日の午前中に退院する1泊2日の入院だと入院日数は2日と数え、入院給付金は2日分受け取れます。また、日帰り入院であっても入院日数は1日となります。

入院に対してどの程度の備えが必要かを考えるために、年代別・疾病別の平均入院日数と入院給付金の平均日額を紹介します。

 

1-1.【年代別】平均的な入院日数

公益財団法人生命保険文化センターが行った「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、過去5年間に入院した人の平均入院日数は17.7日となっています。年代別では、20代~30代は5~7日の入院経験がある人が多く、70代では10%以上の人が31~60日の入院を経験しています。

年齢別の平均的な入院日数は、下記の通りです。

【年代別・平均的な入院日数】

年代 5日未満 5~7日 8~14日 15~30日 31~60日 61日以上 平均日数
20代 20.5% 38.6% 15.9% 13.6% 6.8% 4.5% 18.0日
30代 22.8% 40.4% 19.3% 10.5% 5.3% 1.8% 12.1日
40代 19.4% 35.7% 26.5% 12.2% 2.0% 4.1% 15.1日
50代 24.2% 28.9% 21.9% 18.8% 4.7% 1.6% 14.7日
60代 21.1% 23.9% 25.6% 18.3% 5.6% 5.6% 18.8日
70代 16.4% 21.6% 25.8% 21.3% 10.5% 4.5% 20.5日

出典:(公財)生命保険文化センター ホームページ「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」

若年層は5~7日の割合が多いものの、どの年齢層も約8~9割は30日以内の入院日数となっています。50代までは半分以上の人が1週間以内の入院であり、70代を除き1か月以上の入院をする人の割合は少ない傾向にあります。

ただし、20代であっても約1割は30日以上の入院を経験しているため、若年層も長期入院の可能性がある点を覚えておきましょう。

 

1-2.【疾病別】平均的な入院日数

厚生労働省による「令和2年(2020)患者調査の概況」の疾病ごとのデータでは、認知症を含む「精神および行動の障害」は入院日数が長くなる傾向がみられます。次いでアルツハイマー病などの「神経系の疾患」、高血圧や心疾患などの「循環器系の疾患」の順で日数が長くなっています。

下記は疾病ごとの平均入院日数をまとめた表です。

【疾病別・平均的な入院日数】

疾病 平均的な入院日数(日)
感染症及び寄生虫症 23.7日
がん(悪性新生物) 18.2日
糖尿病 30.6日
認知症 312.0日
アルツハイマー病 273.0日
高血圧性疾患 47.6日
肺炎 38.0日
肝疾患 23.4日
慢性腎臓病 53.4日
骨折 38.5日

出典:厚生労働省ホームページ

全体の平均入院日数32.3日のうち、疾病別にみると入院日数が最も長いのは認知症の312日、次いでアルツハイマー病の273日です。高血圧性疾患や慢性腎臓病、肺炎も入院が長くなりやすいでしょう。またケガの入院である骨折は、平均38.5日と1か月の入院を要します。その一方で消化器系の疾患やがんによる入院は、1か月未満で退院することが多い傾向にあります。

 

1-3.入院給付金の平均日額

公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」によると、入院給付金の平均日額は男性で9,600円、女性は8,100円です。金額の分布は男性だと10,000~15,000円未満が多く、女性は5,000~7,000円未満の割合が高いという結果が出ています。

年齢によっても1日あたりの平均額は異なり、年代・性別で分けると以下のようになります。

【年代別・入院給付金の平均日額】

年代 男性 女性
20代 7,400円 7,100円
30代 9,200円 8,000円
40代 10,500円 8,400円
50代 10,900円 8,700円
60代 9,600円 8,300円
70代 8,300円 7,000円

出典:(公財)生命保険文化センター ホームページ「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」

20代~40代までは年齢が上がるにつれ、1日あたりの平均額は増えていきます。50代が最も高く、男性は10,900円、女性は8,700円です。60~70代では男女ともに平均額は下がり、女性の場合は70代が7,000円と最も少なくなっています。一方で、男性は20代の7,400円が最も少なく、40代・50代のみ1万円台と高くなる傾向が分かります。

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2.医療保険の180日ルールとその注意点

医療保険において入院日数の数え方が重要な理由の1つは、180日ルールです。180日ルールでは、退院日の翌日から180日以内の再入院はまとめて1つの入院とみなし、入院日数を通算します。1入院支払限度日数、つまり1回の入院で支払う入院給付金の上限日数が設定されている場合は、1回目と2回目の入院日数を合算して限度日数を計算しなければなりません。

なお、保険会社によっては、がん・心疾患・脳血管疾患の三大疾病は支払い日数に上限がなく、入院日数無制限で給付金が支払われる特則が設けられています。ただし特則であり、途中で追加したり外したりできないため、事前の確認が必要です。

180日ルールは入院給付金の受け取りに影響するルールで、医療保険の選び方にも関係してきます。180日ルールに関連して、以下の3つを押さえておきましょう。

 

2-1.再入院したときに入院給付金が少なくなる可能性がある

180日ルールによって、想定していた額の入院給付金が受け取れない可能性があります。

再入院の際、1回目の入院日数をカウントすることで1入院支払限度日数を越えてしまうと、入院給付金が少なくなります。

入院給付金上限を越えた日数分は入院給付金が支払われず、再入院の際は実際の入院日数以下の入院給付金しか受け取れません。もしくは、最初の入院で上限日数に達していると、再入院時の入院給付金は受け取れなくなります。

 

2-2.入退院を繰り返す場合自己負担が増える

短期間での入退院を重ねると、入院給付金で入院費用をカバーしきれず自己負担が増えていきます。病気や年齢によっては繰り返しの入院が必要になり、1度の入院日数が短くても支払限度日数に達してしまう場合も少なくありません。

最初は入院給付金で対応できても、2回目、3回目の入院を繰り返すうちに保障がなくなり、すべて自己負担となる可能性があります。

 

2-3.保険によっては違う疾病でも180日ルールが適用される

保険商品によっては、異なる病気・ケガによる入院でも、前回の入院より180日以上間隔が空いていなければ1つの入院と判断されます。また、入院時の病名は異なっていても、1回目の入院をきっかけとした合併症で入院した場合、入院の原因は同一として180日ルールに該当するケースもあるでしょう。選んだ医療保険の支払い条件や規定により180日ルールの適用の有無が異なるため、注意が必要です。

 

3.1入院支払限度日数の選び方

医療保険を選ぶ際は、1入院支払限度日数を決める必要があります。一般的に30日、40日、60日、120日、180日タイプがあり、支払限度日数が長いほど保険料の負担も大きくなります。入院の長期化や頻繁な入退院に、どの程度備えたいかを考えるとよいでしょう。

平均入院日数からも分かるように、統計上は60日で問題ない場合が多いと言えます。ただし、再発しやすい病気を患ってしまった場合、180日以内の再入院を繰り返すケースが考えられます。

年齢によっては、1つの病気をきっかけに合併症を患うこともあります。2~3回の入退院を繰り返せば60日に達してしまう可能性が高いため、より安心できるよう支払限度日数が長い医療保険を選択するのもよいでしょう。

また、三大疾病や女性特有の病気など特定のリスクに対して備えをプラスするのも1つの方法です。支払限度日数無制限特則の有無や、180日ルールの適用条件などを確認しながらニーズに合ったプランを選ぶことが大切です。

 

まとめ

医療保険においては、入院日数は日付が変わる午前0時を起点に1日と数えるため、日帰り入院であっても1日、1泊2日の場合は2日になります。

また、退院日の翌日から180日以内の再入院はまとめて1つの入院とみなす「180日ルール」にも注意が必要です。三大疾病や女性特有の病気に180日ルールを適用しない特約が付帯する保険や、支払限度日数が長い保険もあるため、自分のニーズに合ったプランを選びましょう。

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