「妊娠おめでとう!」そのような嬉しい言葉とともに、ふと頭をよぎる「これから健康面や経済面は問題ないだろうか…」という気持ちは意外に多くの方が経験するものです。
そして、妊娠中の保険加入については「妊娠中でも保険に入れるの?」「どのような保険がおすすめなの?」といった疑問が尽きないものです。
そこで当記事では、妊娠中に準備しておきたい保障から加入できる医療保険まで詳しく解説します。注意点やよくある質問にもお答えしているのでぜひ最後までご一読ください。
目次
妊娠中でも保険に加入できる?
結論から言えば、妊娠中でも加入できる保険は存在します。一般的に、妊娠27週目(妊娠7か月頃)が保険加入の目安となります。
ただし、妊娠週数によっては加入できない場合もあるため、早めの検討が大切です。また、保障内容や加入条件に制限があることも多いので注意が必要です。
妊娠中は入院や手術のリスクが高まるため、多くの保険会社では通常の保険商品とは異なる条件が設けられていたり、加入できる保険の種類が限られていたりします。
そもそも妊娠中に保険に加入するべき?
妊娠・出産を機に家族の生活環境は刻一刻と変化し、これまでの保険では不足してしまうことが多いため、今一度自分自身の保険を見直すべき時期と言えるでしょう。
例えば、
- 子育て期間中の生活保障
- 教育資金の準備
- 妊娠・出産に関連する医療保障
- 育児中の収入減少への対策
などの準備が必要になります。
子どもの成長に伴い、用意しておきたい保障も変化していくため、現在の生活状況だけでなく、将来の家族の姿を想像しながら保険を選ぶことが大切です。
とはいえ、具体的にどのようなリスクに備えるべきかがわからないという方も多いはずです。
そこで次では、妊娠中に加入できる医療保険について詳しく解説します。
妊娠中に加入できる医療保険は主に3種類
妊娠中の方が加入できる保険は、主に以下の3種類があります。
保険の種類 | 概要 |
---|---|
医療保険 | 病気やケガによる入院・手術などの医療費を保障する保険 |
生命保険 | 被保険者の死亡や重度障害時に、遺族や本人に一時金や年金を支払う保険 |
学資保険 | 子どもの教育資金を計画的に準備するための貯蓄型保険 |
妊娠に伴う病気は健康保険の対象となり、高額療養費制度も適用されるため、必ずしも民間の医療保険や生命保険が必要というわけではありません。また、保険会社によって引受条件は異なることから、複数の保険会社が提供する保険商品を比較検討するのも大切です。
妊娠中に加入をおすすめする保険4選
ここでは、妊娠中に加入をおすすめする保険を以下の4つに分けて紹介します。
- 学資保険
- 死亡保険
- 医療保険
- 年金保険
妊娠中の今だからこそ、家族の将来を見据えて検討する価値があります。以下、各保険について詳しく見ていきましょう。
学資保険
学資保険は、子どもの教育資金を計画的に準備するための貯蓄型保険です。妊娠中から加入できるため、将来に向けた長期的な資金準備として検討しましょう。
妊娠中に学資保険に加入すると、子どもの誕生前から教育資金の準備を始められる、長期の資金計画を立てやすい等のメリットがあります。
学資保険について詳しくは、下記ページもご覧ください。
関連記事:学資保険(一般的な学資保険)
死亡保険
死亡保険は、一般的に定期・終身保険とも呼ばれる一生涯保証を確保できる保険です。妊娠・出産を機に家族が増える時期は、見直しに最適なタイミングと言えるでしょう。
死亡保険の主な目的は、世帯主に万が一のことがあった場合に、残された家族の生活を経済的に支えることです。新しい命を迎える前に、家族の未来を長期的に考えて、子育てに専念できる環境を整えておきましょう。
関連記事:死亡保険(終身保険)
医療保険
医療保険は、病気やケガによる入院や手術に備えるための保険です。
- 入院給付金
- 手術給付金
- 先進医療特約
- 通院給付金
上記のような保障を準備することで、子育て中の予期せぬ入院や手術に備えることができます。また、食費や部屋代の一部、交通費等の諸費用は公的医療保険制度の適用外となり、自己負担となることを踏まえるとよりその必要性も高まります。
医療保険の基本については、下記ページもぜひご覧ください。
関連記事:医療保険・保険選びのポイント
年金保険
年金保険は、老後の生活資金を計画的に準備するための保険商品です。妊娠・出産を機に、将来の家族の経済的安定を考える上で、老後の生活資金を若いうちから少しずつ積み立てておくことが大切です。
また、子どもの独立後の生活設計を考える良い機会にもなるでしょう。
年金保険の基本や仕組みについては、下記ページもご覧ください。
関連記事:個人年金保険
どんな保険に加入しておけばいいのかお悩みの方は、まずはお気軽に無料相談サービスをご利用ください。保険見直し本舗では妊娠中の保険加入に関するどんな小さな疑問でも丁寧にお答えいたします。
【男女別】妊娠中で加入を検討したいおすすめの保険は?
妊娠中の保険加入を考える際、男女によって重視すべきポイントが異なることもあります。ここでは、妊娠中の女性とそのパートナーである男性それぞれにおすすめの保険を紹介します。
女性の場合
妊娠中の女性が検討したいのは、医療保障の確保です。
年齢が上がれば上がるほど、女性特有の疾患にかかるリスクが高まるため、特に女性特有の病気をカバーできる保障を充実させることをおすすめします。
男性の場合
妊娠中の妻を持つ男性の場合は、家族に対する保障の準備が重要になります。特に子どもが小さいうちは、人生の中で多くの保障を要する時期だと考えてみてください。
選択肢としてあげられるのは、他の保険商品と比較して保険料が抑えられる傾向にある掛け捨ての保険商品です。例えば「定期保険」などがこれにあたります。
定期保険であれば、家族の生活を守るための保障を得られるだけでなく、保険料の負担も抑えられる可能性があります。さらに余裕がある場合は、貯蓄性を考慮して「終身保険」の加入も検討すると良いでしょう。
妊娠中の保険加入における3つの注意点
妊娠中に保険加入を検討する際は、以下の3つのポイントに注意して選びましょう。
- 保障範囲が制限されるケースがある
- 保険によっては免責期間がある
- 加入できる時期に制限がある
保障範囲が制限されるケースがある
妊娠中は手術や入院のリスクが高まるため、保障範囲が通常よりも制限される可能性があります。妊娠中に保険加入を検討する際は、どのような場合に保障が適用されるのか、またはされないのかをしっかり確認しておくことが大切です。また、保険の専門家に相談し、制限の詳細や影響について助言を求めることも一案です。
保険によっては免責期間がある
妊娠中に加入する保険では、免責期間が設けられることも少なくありません。免責期間とは、保険に加入してから実際に保障が開始されるまでの一定期間のことを指します。
例えば、保険に加入してから3か月間は保障が適用されない等です。妊娠中に保険加入を検討する場合は、出産予定日と免責期間の関係を慎重に確認してください。
加入できる時期に制限がある
一般的に、妊娠7か月頃までは保険に加入できることが多いです。ただし、妊娠後期になると加入できる保険の種類が極端に限られたり、加入自体ができなくなったりする可能性もあります。
そのため、妊娠中の保険加入を検討する場合は、できるだけ早い段階で保険の見直しや新規加入の検討を始めましょう。
妊娠・出産時でもらえるお金
妊娠・出産には下記のような様々な費用がかかります。
- 妊婦健診費
- 入院・分娩費
- マタニティ&ベビー用品関連費
- 里帰り費用
- 出産祝いのお返し
ここでは、妊娠・出産時にもらえるお金について解説します。
妊娠・出産でもらえるお金
妊娠・出産に関連して、様々な経済的支援を受けられる制度があります。主なものは以下のとおりです。
妊娠・出産でもらえるお金 | 仕事をしている場合にもらえるお金 |
---|---|
出産一時金 | 出産手当金 |
児童手当 | 傷病手当金 |
乳幼児医療費助成 | 育児休業給付金 |
高額療養費制度 | |
医療費控除 |
この制度を上手に上手に使うことで、経済的な負担を軽減できる可能性があります。また、他に社会保険と税金の減免もあります。ただし、申請手続きが必要なものもあるため、事前に確認して漏れなく申請してください。
より詳しくは、下記ページでまとめているため参考にしてください。
まとめ
妊娠中でも加入できる保険はありますが、保障内容や条件に制限がある場合も少なくないため、慎重な検討が必要です。そして、学資保険、死亡保険、医療保険、年金保険など、それぞれの保険には特徴があり、家族の状況やニーズに合わせて選ぶことが大切です。
保険選びは、単なる「もしも」のための備えではなく、家族の未来を守るという観点で考えてみてください。妊娠がわかったら、できるだけ早い段階で保険の見直しや新規加入の検討を始めましょう。
保険見直し本舗では、保険に精通した専門スタッフによる「無料相談サービス」をご用意しています。妊娠中の保険加入に関する細かな条件や注意点など、あらゆるご質問に丁寧にお答えいたします。
妊娠中だからこそ必要な保障や、出産後の保険の見直しなどの状況に合わせたアドバイスをいたします。まずはお気軽にご相談ください。
妊娠中の保険加入に関するよくある質問(FAQ)
妊娠何か月(何週)まで保険に加入できる?
保険会社によって異なりますが、一般的には妊娠7か月頃(妊娠27週目)までは加入できる可能性があります。ただし、あくまで目安であり、保険の種類や保険会社の方針によって変わることがあります。
大切なのは、妊娠が判明したら早めに検討を始めることです。妊娠週数が進むほど選択肢も限られてくる傾向にあるため、できるだけ早い段階で保険について考えましょう。
出産前に保険に入るべきですか?
妊娠中の保険加入は条件が厳しくなる傾向があるため、妊娠前に保険に加入しておくことが理想的です。将来的に妊娠を考えている方は、今のうちに保障を準備しておきましょう。
妊娠中の保険適用はどうなっていますか?
現在の日本では、妊娠・出産に関する医療費の多くは公的医療保険の適用外となっています。つまり、妊婦健診や正常分娩にかかる費用は、基本的に全額自己負担となります。
そのため、必要に応じて民間の医療保険や貯蓄など、自身で備えることも検討すると良いでしょう。
出典:こども家庭庁(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/fb115de8-988b-40d4-8f67-b82321a39daf/b6cc7c9e/20231222_resources_kodomo-mirai_02.pdf#page=17)