保険と共済の違い

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保険の基礎知識
保険と共済の違い
一定の料金(保険料)を支払うことで、自分や家族の生命・健康に関わるもしものことがあったときに必要な資金(保険金・給付金)を受け取れる、保険会社が提供する金融商品のことです。 営利目的で、不特定多数のひとが対象になります。

メリット

保障が充実している 生命保険は共済に比べて保障内容が充実しているため、万一のリスクに備えるという面では負担を減らすことができます。
自分が加入したい保険を 自由に選べる 共済よりも、各保険会社の商品種類も多くあるため、保障内容を比較しながら、自身にあった保険を自由に選ぶことができます。
最新の保障に加入できる 生命保険は顧客のニーズに合わせて、商品開発をしているため常に最新の商品を提供しています。

デメリット

保険料が割高 共済よりも保障内容が充実しているため、保険料も割高になります。日々の保険料で過度に負担をかけないよう、保険に加入するまえにいくつかの保険商品を比較することが大切です。
告知の加入要件がある 生命保険には公平な引受判断のため、持病や職業などを保険会社に告知する義務(告知義務)があります。それぞれの保険商品に加入要件が設けられているため、事前に確認しておくことが重要です。
年齢や性別などで保険料が変わる 生命保険は、加入者の保険料を、保険金を支払わなければならなくなる可能性で分けているいため、同じ保障内容でも保険料が変動します。

共済とは

「相互扶助」を理念として、組合員がみんなでお金(掛け金)を出し合い、誰かが困っていたらみんなで助け合う(共済金支払い)仕組みのことです。 非営利目的で、組合員とその家族が対象になります。

メリット

掛け金が割安 共済期間の短い(終身でない)商品が多いといえるため、月々1,000円や2,000円くらいの掛け金で加入できる共済商品が多いので、気軽に加入しやすいです。
割戻金がある 掛け金が年齢と性別にかかわらず一定決算で剰余金があれば、「割戻金」として払い込んだ掛け金の一部を加入者に返金されます。 必ずしも戻ってくるわけではありませんが、共済によっては30%前後戻ってくることもあります。
保障内容がシンプルで 分かりやすい 共済には、死亡保障と医療保障をセットにして選ぶわずらわしさを無くし、掛け金も加入年齢に関係なく一律にしたわかりやすい商品もあります。

デメリット

保障内容が生命保険に比べて 少ないこともある 共万一のときの備えやがん診断保障、先進医療保障などで、加入限度額が低い共済もあります。
保険に比べたら保障内容を 柔軟に選びにくいことがある ほとんどの共済では商品数は保険会社に比べて少ないため、保障設定の自由度も比較的低いです。
共済の種類や地域によって 加入できない場合や特定の保障に 加入できないことがある 地域や保障によって加入できないこともあるので、注意が必要です。

生命保険と共済の違いのまとめ

共済 生命保険
監督官庁 厚生労働省と農林水産省(JA共済) 金融庁
保障金額 生命保険より比較的安い 共済より比較的高い
貯蓄性 商品の種類が生命保険に比べて少ない 貯蓄型の保険商品がある
掛け金・保険料 生命保険より比較的安く、どの加入者でも一定 共済より比較的多く、加入者の年齢・健康状態・職業・性別などによって異なる
外貨建商品 なし あり

まとめ

今回は生命保険と共済の違いについてご説明しました。 生命保険、共済の違いを理解し、それぞれに種類がありますので、自身の目的にあった保障を選びましょう。

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