40代の保険はどうする!? 失敗しないために知っておきたい見直し方・選び方!!

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保険の基礎知識
40代の保険はどうする!? 失敗しないために知っておきたい見直し方・選び方!!

40代になると、より社会的に責任ある立場になり、収入は増えていく一方で、子どもの学費や生活費などで出費も多くなる時期です。健康の面でいえば、今までよりも病気になるリスクは高まり、少しずつ病気やケガも心配になってきます。さらに、まだまだ先のことではありますが、うっすらと自分たちの老後についても考える機会も出てくるのではないでしょうか?

そんな何かと忙しない40代という時期ですが、果たして保険はどのように選んだり見直したりすれば良いのでしょうか。

ここでは、「生命保険」「医療保険・がん保険」「個人年金保険・終身保険」の3つに分けて、40代に相応しい保険の見直し方・選び方を分かりやすく解説していきます。

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1.40代の生命保険の見直し方・選び方はどうする??

1-1 生命保険の保険料がアップする!? 見直しのタイミングとしての「更新」

40代になると、すでに結婚して子どもがいる方も多いと思います。

そのようなファミリーの場合、自分に万が一のことが起こり収入が途絶えてしまっても、子どもの生活費や教育費をカバーできるように大きな生命保険に加入していることが多いのではないでしょうか。こうした保険は「子供が小さいうちだけ手厚い死亡保障を備える」という目的なので、更新型のケースがほとんどです。

更新型の生命保険は「手ごろな保険料で決まった期間だけ大きな死亡保障を用意できる」ところがメリットですが、一定期間ごとに更新を迎えて保険料がアップしていきます。40代になり、若い間に加入した生命保険の更新のタイミングがやってきて、「え! こんなに保険料が上がるの!?」と不意をつかれる思いをするかもしれません。

40代の方にとって、この生命保険の更新のタイミングは保険を見直す機会の1つだと言えます。「更新で保険料が上がっても同じ生命保険を継続していくべきなのか……?」という点を中心に考えていきましょう。

先述したように、若いうちに加入した生命保険の役割は、「子供が独立するまでの間に自分に万が一のことがあったときの残された家族の経済的なリスクヘッジ」です。なので、子どもがすくすく成長するにつれて生命保険でカバーすべきリスクは小さくなり、必要な保障額も減っていきます。

ポイントは、「まさに40代になった“今”、自分に万が一のことが起こったとして残された家族にはどのくらいの経済的な助けが必要か?」というところでしょう。もちろん各家庭の収入、家族構成、ライフプランなどによっても違いますが、一般的に言えば20代や30代のときと比べて、生命保険で残すべき死亡保障の金額は少なくなっているはずです。

たとえば、残された家族の大きな負担としては、子どもの学費が考えられます。両親が30代のころに小学生だった子どもは、両親が40代のときには高校生でしょうか。場合によっては、すでに大学生になっていて下宿で生活しているかもしれません。

いずれにせよ10年以上の時間が経過していれば、子どもは大きく成長して着々とライフステージを進んでおり、以前より将来の学費などの心配は少なくなると言えるでしょう。

このように残された家族の経済的なリスクが小さくなっていくのに合わせて、生命保険を今までよりコンパクトなサイズに見直すのも良いのではないでしょうか。

⇒生命保険はどう選ぶ?? 見直しで失敗しないための厳選3ポイント!

⇒生命保険の見直しが家計を救う!? かしこい見直しの厳選5ポイント!

1-2 生命保険の見直しの際には「逓減型定期保険」と「収入保障保険」も候補に!

生命保険の見直しのときに、ぜひ候補の1つに入れたい保険が「逓減型定期保険」と「収入保障保険」です。どちらの保険も子どもの成長などで経済的なリスクが小さくなるにつれて、一定割合で保険金額も減っていく自然で合理的な仕組みを備えています。

また、通常の生命保険と比べて、保険金額が減っていく分、保険料も割安になっている点もポイントです。

2つの保険の違いは、保険金の受け取り方です。逓減型定期保険は一括でまとまった保険金を受け取るのに対して、収入保障保険では毎月給料のような形で分割して受け取ります。

これらの保険の特徴をよく捉えた比喩として、通常の生命保険は保険金額が一定の「四角の保険」なのに対して、逓減型定期型保険や収入保障保険は保険金額が小さくなっていく「三角の保険」とも言われています。

下の図を見てみてください。

四角と三角の保険

いずれにしても一言でいえば、逓減型定期保険と収入保障保険の最大のメリットは、時間の経過によるリスクの変化も踏まえた保障内容なので、その時その時に必要な等身大の保障を割安な保険料で効率的に準備できる、という点に尽きるでしょう。

生命保険の見直しに際しては、ぜひ逓減型定期保険と収入保障保険も選択肢に加えてみてください。

2.40代の医療保険・がん保険の見直し方・選び方はどうする??

2-1 40代から高まる健康リスクとは??

40代になると、「最近疲れやすくなったな……」「すぐに息切れするようになったな……」などなど、少しずつ体力の衰えを感じることも多くなってきます。あるいは、周りの同年代の知り合いが病気やケガで入院・手術をしたという話も、もはや他人事のように聞こえないかもしれません。きっと健康診断の結果の数値にも、今までより敏感になっているはずです。

このように40代を境にして健康に対して不安を感じ、改めて自分の健康に気を配られている方も少なくないでしょう。

実際30代から40代、50代にかけて、主な生活習慣病の患者数は増えていく傾向(*1)にあります。

主な生活習慣病とは、日本人に特に多い生活習慣を原因とした病気のことで、具体的には、がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、糖尿病、肝疾患、腎疾患、肥満などを指しています。ことに高血圧(性疾患)については、自分の身にも心当たりがあり、ギクリとした方も多いのではないでしょうか。

厚生労働省『平成29年 患者調査』(*1)を参考に、年代別の主な生活習慣病の患者数を見てみると、次のようになります。

生活習慣病の患者数

主な生活習慣病の患者数は、30代から40代になると約4.8倍、40代から50代になると更に約2.5倍に跳ね上がることが分かります。つまり、30代から40代、あるいは40代から50代に差し掛かる時期は、病気のリスクが高まっていくタイミングだと言えるのです。

その意味では、40代になったら改めて医療保険やがん保険を見直し、しっかりと病気とケガのリスクには備えをしておきたいところです。

⇒医療保険って一体なに?? 基本の「キ」から分かりやすく解説!

⇒「がん」と「がん保険」とは?? 基礎の基礎からやさしく解説!

2-2 40代で医療保険・がん保険を見直すべきなのはどんな人??

前節では「40代になると病気のリスクが高くなるので医療保険やがん保険の見直しをしたほうがいい」というお話をしてきましたが、必ずしも誰もが医療保険の見直しをしたほうが良いわけではありません。たとえば、すでに条件の良い医療保険に加入しているようであれば、わざわざその保険をやめて新たな保険に加入するメリットはないでしょう。

ですが、逆に言えば一度、医療保険やがん保険の見直しをしたほうが良い方もいるということです。それは大きく分けて次の2通りです。

・ずっと昔に加入した医療保険やがん保険をそのままにしている方
・長らく健康診断の指摘や入院手術の経験がない健康な方

それぞれ、なぜ医療保険やがん保険の見直しをしたほうが良いのか見ていきましょう。

●ずっと昔に加入した医療保険やがん保険をそのままにしている方
以前に加入した医療保険やがん保険をそのままにしている場合、保障内容が今の医療事情に合わなくなっている可能性があります。

医療保険やがん保険は、病気などをしたときのリスクに備える保険と言えますが、そのリスク自体が医療事情の変化に応じて変わっていきます。言い方をかえると、いつまでも使える常に新しい医療保険・がん保険は存在しないと言えます。したがって、医療保険やがん保険は車検のように定期的なメンテナンスが必要になります。

生命保険などと比較してみると分かりやすいかもしれません。ある見方をすれば、生命保険は「人の死」というリスクに対して備える金融商品です。人間も生物である以上、残念ながらいずれやってくる死から逃れるすべを持ちません。老若男女を問わず、私たちはいつか必ず死を迎えるのです。違うのは、その瞬間が早いか遅いか、それだけです。

その意味で生命保険は、生物として決定づけられた誰しもが一度は絶対に経験する「リスク」に対応しているわけですから、若いうちに加入したものをそのまま継続しても問題がない、というケースも少なくなりません。

もちろん「保険料が高いから生命保険を見直す」「もう大きな保障はいらないから見直す」といったことは十分に考えられます。しかし、人間であるからには死ぬことは避けられませんから、生命保険の保障そのものが決定的に古くなることはないと言えるでしょう。

しかしながら、医療保険やがん保険は別です。今も医療技術は日々進歩しており、治療内容や入院日数といった医療事情も変化していきます。それにともない医療保険やがん保険の保障内容が古くなってしまうことがあり得るのです。

分かりやすい例として、入院日数を見てみましょう。

かつて入院は長期化しがちだったことから、医療保険には「免責」と呼ばれる期間が設けられていました。これは「10日以内の入院は保障の対象外」「20日以内の入院は保障の対象外」といった、医療保険に課されていた制約です。今では「えっ!?」と思うかもしれませんが、入院が長期に及んでいたころは、それでも特に問題はありませんでした。

ですが現在入院は短期化しており、生命保険文化センターの調査(*2)によれば平均入院日数は15.7日となっています。がんの場合でさえ、なかには入院は1週間程度で、あとは通院で抗癌剤治療といったパターンもあるようです。

そうした流れの中で、以前の10日免責や20日免責が条件となっている医療保険の保障は、残念ながら少しパフォーマンスが落ちてしまうと言えるでしょう。

視点を変えれば、各保険会社が「入院1日目から保障」「日帰り手術も保障」といった新たなタイプの医療保険を開発したのも、「入院の短期化」という医療事情の変化に対応した結果です。

このように医療保険やがん保険は性質上、その時その時の医療事情に合わせて多彩に変化を遂げていくタイプの保険だと言えます。以前に加入した医療保険やがん保険をそのままにしているのであれば一度、保障内容を確認して今の時代に合っているかどうかチェックしてみると良いかもしれません。

⇒医療保険を選ぶまえに必ず知っておきたい4つのポイントはココ!!

⇒失敗しないがん保険の選び方とは?? 絶対におさえておきたい厳選3ポイント

●長らく健康診断の指摘や入院手術の経験がない健康な方
基本的に医療保険やがん保険では、加入する際に「健康告知」をする必要があります。健康告知とは、保険へ加入を希望する方が、あらかじめ自らの健康状態を保険会社に告げ、知らせることです。そして、保険会社が健康告知を参考にして「このお客様を保険に加入させても良いかどうか?」を判断することは「診査」と呼ばれます。

医療保険やがん保険では、保険料が安く保障が手厚い条件の良いものほど、この診査の基準が厳しくなっています。入院や手術を経験していたり、健康診断で何かしらの指摘を受けていたりすると、診査をパスできず保険に加入したくても加入できない、ということにもなりかねません。

裏を返せば、幸い長らく入院・手術の経験がない方、健康診断などで何も指摘を受けていない方などにとっては、今こそ条件よく保険を見直せる絶好のチャンス、という見方もできます。健康に自信がある方こそ、いちど自身の保険の内容をチェックし、より良い条件の保険なども視野に入れながら見直してみると良いでしょう。

⇒もう迷わない! かしこい医療保険の選び方、厳選9ポイント

3.老後の資金に備えるための40代からの個人年金と終身保険

少し気が早いように感じるかもしれませんが、40代になればそろそろ老後の資金づくりも見据えていく必要があります。とはいえ、住宅ローンや子供の学費の支払いに家計が追われて、自分たちの老後の資金づくりまでとても手が回らない、という声も聞こえてきそうです。

たしかに増えていく目の前の出費に加えて、将来の資金の準備をするのは決して楽ではありません。ですが、老後にかかる資金を具体的に見ていくと、そうも言っていられません。

総務省統計局の『家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)家計の概要』(*3)を見ると、高齢夫婦無職世帯の月の平均支出は25万5,550円となっています。これは、食料、住居、保険医療といった消費支出と、税金、借入金の利子といった非消費支出の合計です。

また、厚生労働省の『令和2年 簡易生命表の概況』(*4)によると、2020年時点で日本人の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳という結果になっています。60~65歳くらいで退職すると想定した場合、老後の期間はおよそ20年間だと考えることができます。

このように考えると、老後に必要な資金は、月約25.6万円×20年間で6,144万円という途方もない金額に達します。おおよそ、これだけの金額を年金だけでまかなうのは難しいので、何かしら自分の手で老後の資金の用意はしておく必要があると言えそうです。

このような老後の資金に対して、「個人年金保険」や「終身保険(低解約返戻金型)」を活用して備えるのも1つの方法です。

これらの保険の特徴の1つは、健康で若いうちに加入し、積立期間が長ければ長いほど受け取れる保険金額も大きくなっていく点でしょう。それゆえに、老後の準備のための個人年金保険や終身保険(低解約返戻金型)については、40代という早い時期から加入しておくメリットがあるのです。

40代は住宅ローンや子供の学費など多くの出費が重なり大変な時期とも言えますが、やはり老後の準備も欠かすことはできません。先述したような生命保険や医療保険の見直しも含めて、どうにかうまく家計をやりくりして老後の資金づくりに回す費用を捻出していきたいところです。

⇒老後は月27万円も必要!? 年金の不足分をカバーしてくれる年金保険とは?

⇒老後の資金と生活費の「リアル」とは

まとめ:40代の保険選びは複雑!!

いかがでしたか?
ここでは40代の方の保険の見直し方・選び方について、「生命保険」「医療保険・がん保険」「個人年金保険・終身保険(低解約返戻金型)」に分けてお伝えしてきました。ここまで読んで頂いた方は、40代になって保険を見直す際のおおよその見通しは得られたのではないかと思います。

とはいえ、ここでお伝えしたことは40代の保険の見直し方・選び方のごく一部の基本的な事柄に過ぎません。40代にもなれば、個々人によってライフスタイルも大きく違っており、実際に保険を選ぶときにはそのような細かい部分も含めて総合的に考えていかなければなりません。同じ40代であっても、一人ひとり適している保険は異なるのです。

「自分で保険を選ぶのは大変そうだな……」

少しでもそう思われた方は、保険のプロの意見を参考にしてみても良いかもしれません。保険のプロは、あなたの職業、年齢、家族構成、ライフプランなどを伺ったうえで、想定できるリスクとそれに対して備える保険について、丁寧に教えてくれるはずです。

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