生命保険でリスクもお金も守れる? 種類別に見る賢い活用法
公開日:2025年09月12日
生命保険でリスクもお金も守れる?種類別に見る賢い活用法
生命保険は、もしもの時に備える「保障」としての役割だけでなく、実は将来のための「資産形成」にも役立つ心強い味方です。
病気やケガ、大切な人の万が一の事態から家計を守るだけでなく、老後の生活資金や子どもの教育費など、将来の資金準備にも役立ちます。
この記事では、生命保険の「リスクへの備え」と「資産形成」という二つの側面を紹介し、ご自身やご家族に合った保険を選ぶヒントをご提案します。
「保険の選び方が分からない」「どんな種類があるの?」という方も、ぜひ最後までお読みください。
目次
生命保険は「万が一の備え」だけじゃない
生命保険というと、「死亡時の保障」のイメージが強いかもしれません。しかし近年の生命保険は、医療や老後、介護への備えなど、さまざまな経済的リスクに対応する商品が増えています。
つまり、生命保険は「保障」と「貯蓄」の二つの役割を持っており、人生のライフステージに合わせて多面的に活用できるのです。
ここでは、生命保険の基本的な役割を確認しながら、その可能性を見ていきましょう。
そもそも生命保険で守れるリスクとは?
生命保険は「相互扶助」の考え方に基づいており、保険料を出し合い、加入者の中で不測の事態が起きた際に経済的支援を行う仕組みです。
ここでは、生命保険で備えられる主なリスクについて見ていきましょう。
ここでは、生命保険が持つ基本的な機能と、その広がる可能性について見ていきましょう。
死亡リスク
死亡保障は、生命保険の最も基本的な役割です。万が一、家計を支える方が亡くなった場合、残された家族の生活費・教育費・住宅費・葬儀費などの経済的負担を軽減します。
主な種類には以下があります。
・定期保険:一定期間だけ保障があり、保険料が安いのが特徴。子育て世帯に向いています。
・終身保険:一生涯の保障が続き、解約返戻金もあるため、資産としても活用できます。
医療・入院のリスク
病気やケガによる入院・手術などの費用負担に備える保険です。公的医療保険ではカバーしきれない部分を補完します。
主な種類:
・医療保険:入院・手術に対して給付金が支払われます。
・がん保険:がんに特化し、診断給付金や通院保障が充実しています。
医療保険には、特約で通院保障や先進医療なども追加可能です。これにより、経済的な不安を軽減し、治療に専念できる環境が整います。
老後・介護のリスク
人生100年時代、老後の生活費や介護費用への備えは欠かせません。現役引退後の収入減に対する補完や、介護が必要になった際の費用支援が求められます。
・介護保険:要介護状態になったときに給付金が支払われます。公的介護保険ではまかないきれない自己負担をカバーできます。
このような保険を活用すれば、ご家族の経済的・精神的な負担を減らし、質の高い介護サービスも選択しやすくなります。
資産形成にも使える生命保険の種類
生命保険には「貯蓄性」を備えた商品もあり、老後資金や教育資金、将来のまとまった支出に向けた資金準備にも役立ちます。
ここでは、代表的な貯蓄型の生命保険をご紹介します。
終身保険(貯蓄型)
終身保険は死亡保障が一生続きつつ、一定の期間が経過すれば「解約返戻金」を受け取ることができます。
この解約返戻金は老後の資金や教育費、起業資金など、さまざまな目的に活用可能です。
保障と貯蓄をバランスよく備えたい方に向いています。
養老保険
養老保険は、貯蓄性を重視した生命保険の一つです。
この保険の最大の特徴は、保険期間中に被保険者が亡くなった場合には死亡保険金が、そして満期時に被保険者が生存していた場合には、死亡保険金と同額の「満期保険金」が支払われる点にあります。
つまり、保障期間を決めて、その期間内に万が一のことがあっても備えられ、無事にその期間を過ごすことができれば、設定した満期にまとまったお金を受け取れる保険です。
例えば、お子さまの大学進学資金を準備するために18年間の養老保険に加入し、無事に満期を迎えれば、学費に充当できるまとまった資金を受け取れるといった活用が考えられます。特定の時期までに確実に資金を準備したいという明確な目標がある方にとって、非常に適した保険と言えるでしょう。
個人年金保険
個人年金保険は、公的年金だけでは不安だという方のために、老後の生活資金を準備することに特化した貯蓄型保険です。現役時代に保険料を払い込み、契約時に定めた年齢(例えば60歳や65歳など)から、年金形式で一定期間、または一生涯にわたって給付金を受け取ることができます。
この保険は、国の年金制度に上乗せして老後の収入を確保できるため、よりゆとりのある老後生活を送るための有効な手段となります。
例えば、月に数万円ずつ積み立てていくことで、将来的に毎月決まった金額が年金として支払われるため、老後の経済的な不安を軽減できるでしょう。老後の生活設計を具体的に考えている方にとって、個人年金保険は非常に魅力的な選択肢の一つです。
変額保険・外貨建て保険
これまでに紹介した保険が比較的安定した資産形成を目的としているのに対し、変額保険や外貨建て保険は、より積極的に資産を増やしたいと考える方向けの選択肢です。これらの保険は、運用実績によって保険金や解約返戻金が変動するという特徴を持っています。
変額保険は、払い込んだ保険料の一部を保険会社が株式や債券などで運用し、その運用実績によって将来受け取る保険金や解約返戻金が増減します。高い運用成果を期待できる反面、運用実績によっては元本割れするリスクも存在します。
一方、外貨建て保険は、保険料の払い込みや保険金の受け取りを外貨(米ドルやユーロなど)で行う保険です。為替レートの変動によって、受け取れる日本円での金額が増えたり減ったりするため、為替リスクを伴います。これらの保険は、投資の側面が強く、リスクを理解し、自己責任で運用できる方に適していると言えるでしょう。
リスクとお金を同時に守るための活用方法
生命保険には、リスクへの備えと資産形成という2つの役割があります。どちらも大切ですが、効果的に活用するためには、ご自身の目的や状況に応じた戦略的な選び方が必要です。
保障額と貯蓄性のバランスをどうとるか
まず、自分にとって「最低限必要な保障額」を算出しましょう。
たとえば、小さなお子さんがいる家庭では、死亡保障を優先する必要があります。
一方、独身や子育てが終わった世代では、老後資金の準備を重視しても良いでしょう。
保障と貯蓄、どちらを重視するかはライフステージや家計の状況に合わせて調整することが大切です。
保険料の支払期間とタイミング
保険料の支払い方には、「短期払い」と「終身払い」という主に2つの選択肢があります。
短期払いは、保険料を支払う期間があらかじめ決まっていて、例えば60歳や65歳といった特定の年齢で支払いが完了する方法です。この場合、現役世代のうちに保険料の支払いを終えるため、月々の保険料は終身払いよりも高めに設定されることが多いですが、総支払額は結果的に安くなる傾向にあります。
一方、終身払いは、保障が続く限り、つまり一生涯にわたって保険料を支払い続ける方法です。月々の保険料の負担は短期払いよりも軽くなりますが、支払い期間が長くなるため、総支払額は短期払いよりも高くなる可能性があります。ご自身のライフプランや収入の見込みに合わせて、どちらの支払い方が適しているかを検討することが大切です。
例えば、退職後は年金生活になるため保険料の支払いをなくしたいと考えるなら短期払い、月々の負担を抑えたいと考えるなら終身払いといったように、ご自身の収入計画や将来の生活設計と照らし合わせて、無理なく続けられる支払い方法を選ぶようにしましょう。
保険の見直しタイミングと選び方
保険は人生の節目ごとに見直すことが大切です。以下のようなライフイベントを機にチェックしましょう。
・結婚・出産
・住宅購入(団信加入時)
・子どもの独立
・退職・年金生活の開始
保険を選ぶ際は、「目的」「保障期間」「保障額」の3つを明確にしておくと、自分に合った商品を見つけやすくなります。
まとめ:保険でリスクとお金を守るために
ここまで、生命保険が持つ多様な側面についてご紹介してきました。生命保険は、万が一の事態に備える保障の役割だけでなく、将来のための資産形成をサポートする強力なツールでもあります。
病気やケガ、介護といった予測できないリスクから大切なご自身やご家族を守りながら、教育資金や老後資金といった将来の目標に向けて着実に備えることができます。ご自身のライフステージや目指す未来に合わせて、保障と貯蓄の機能を戦略的に組み合わせることが、より安心で豊かな人生を送るための鍵となるでしょう。
保険の種類を理解して適切に選ぶ
生命保険を選ぶ上で最も大切なことは、ご自身の目的を明確にすることです。保障を重視する「掛け捨て型」と、貯蓄性も兼ね備えた「貯蓄型」では、それぞれ特徴が大きく異なります。
例えば、若い世代で万が一の際の保障を手厚くしたい場合は掛け捨て型を検討し、老後資金の形成も視野に入れる場合は貯蓄型を検討するなど、ご自身のライフプランや将来の目標に合った保険を選ぶことが、後悔しない保険選びの第一歩と言えます。各保険の特性をしっかり理解し、ご自身のニーズに合致したものを選ぶようにしましょう。
保険見直し本舗で相談してみませんか
この記事を通じて生命保険の種類や活用法についてご理解いただけたかもしれませんが、いざご自身に最適な保険を選ぶとなると、多くの選択肢の中から一つに絞るのは難しいと感じるかもしれません。保険は一度加入すると長期にわたる契約となるため、慎重に選びたいものです。
もし、どの保険が自分に合っているのか迷ってしまうようでしたら、ぜひ保険見直し本舗にご相談ください。
保険見直し本舗では、保険の専門知識を持った相談員が、お客様一人ひとりのライフスタイルや将来の希望を丁寧にヒアリングし、数ある保険商品の中からお客様に合わせたプランをご提案いたします。
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