超低金利が続く今、銀行に預けているだけでは資産が実質的に目減りしてしまう時代です。
その中で注目されているのが、保障と資産形成を両立できる「貯蓄型保険」です。
「もしもの備え」と「将来への積み立て」を同時にかなえられるため、老後資金づくりの新しい選択肢として人気が高まっています。
この記事では、貯蓄型保険の仕組みや主なタイプ、年代別の活用法、そして老後資金を効率的に準備するための実践ポイントをわかりやすく解説します。
目次
貯蓄型保険とは
主な4タイプ
・終身保険：一生涯の死亡保障を基本とし、保険料の支払い期間を設定できるタイプもあります。保険料の支払い方法や特約によって、将来の資金計画や万一の病気や死亡などのリスクへの備えに活用されることがあります。
・養老保険：満期保険金と死亡保険金が同額に設定されている保険で10〜20年程度の中・短期的な資金づくりに適しています。契約期間中に被保険者が死亡した場合は死亡保険金が支払われ、満期まで生存した場合に同額の満期保険金が受け取れます。そのため、貯蓄性と保障性を兼ね備えた保険として、企業の福利厚生制度などにも活用されることが多い商品です。
・個人年金保険：一定期間保険料を払い込み、契約時に定めた据え置き期間を経て、将来年金として受け取ることができる保険です。据え置き期間の有無や長さ、運用方法（定額型・変額型など）によって返戻率が変動することがあります。老後の資金準備や公的年金を補う目的で活用されることがあります。
・学資保険：18歳満期型が主流で、大学入学前後の学費のピークに合わせて分割で学資金を受け取ることができます。保険料の払込免除特約を付けることができ、契約者（親）が死亡または、高度障害状態になった場合には、その後の保険料の払い込みが免除され、保障と学資金の受け取りが継続されます。
老後資金づくり4つの実践ポイント
1.必要な資金を把握する
まず、老後の生活設計を考えるうえで、毎月どのくらいの生活費が必要になるかを把握することが大切です。
公的な統計や一般的な生活費の目安などを参考に、食費・交通費・住居費・医療費・娯楽費といった支出項目を整理し、現在の収入や貯蓄、退職金、その他の収入と将来受け取れる年金でどの程度まかなえるか確認しましょう。
将来の生活に必要な金額を具体的に把握しておくことで、老後資金の準備計画を立てやすくなります。
2.目的に合わせて商品タイプを選ぶ
運用期間が長く死亡保障を重視する場合は低解約返戻金型の終身保険や変額保険も選択肢に入ります。また変額保険は運用実績によって保険金額や解約返戻金が変動するため、運用リスクなどを十分に理解したうえで、ご自身のニーズに合った商品かどうか慎重に検討することが大切です。
年金形式で資金受取りを重視する場合は個人年金保険、特定の時期にまとまった支出がある場合は養老保険など、目的に応じた商品選びが重要です。外貨建て商品は、為替レートの変動により、解約返戻金や受取額の円換算額が変わる場合がありますが、長期保有すると平均的な水準に戻る可能性があります。ただし、為替リスクは予測が難しく大きな変動もあるため、リスクを十分理解したうえで活用することが重要です。
３.リスクを理解し余剰資金で運用する
運用リスクや為替リスクなどを十分に理解したうえで、生活に支障のない範囲の資金で貯蓄型保険を活用することが大切です。
貯蓄型保険は長期運用を前提としているため、契約期間の途中や保険料払込期間の途中で解約すると、払い込んだ保険料の総額よりも解約返戻金が少なくなる元本割れのリスクがあります。また、掛け捨て型保険に比べて保険料が割高になる傾向もある点に注意が必要です。
４．資金計画を定期的に見直す
ライフステージや経済状況などの変化に応じて、資金計画や商品選択を定期的に見直すことが重要です。
まとめ
貯蓄型保険は、保障と資産の積立・運用を同時に行える金融商品です。低金利の環境下でも、長期的な資産形成の手段として活用されています。
ご自身の目的やリスク許容度に応じて、複数の商品を比較検討することが重要です。プラン選びに迷われた際は、保険見直し本舗など専門家へ相談し、老後資金の不安を解消できる最適なプランを見つけませんか？
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